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西部森林の快適な利用促進について
青葉山御裏林の青葉の森は、パンフレットの種類も多く発行され市民に親しめるよう散策路・自然観察場・案内板等が整備されていて利用者が非常に多い所であるが、開設されて十数年も経って「わんぱく広場」の遊戯台が老朽化して危険になり、現在閉鎖中であるが、こっそりサバイバルゲーム等の遊びに利用されている。旧自治省の支援による「地域総合整備事業」で整備したこともあり、直ちに取り替えて閉鎖を解くべきと考えるか自然に任せるのか手を入れるのか当局の対策をお伺いします。 ⑵ 蕃山への関心・利用の高まりと案内の問題点 蕃山は、昔は薪炭林として国有林を払い下げ、下草等は山野草・きのこ・自然薯等その豊かな自然の恵みと、伝え受け継がれてきた歴史によって、身近な山という感覚で人に親しまれています。登山・散策・歴史探訪・花木鑑賞や山の恵み採取等に役立ち、宮城総合支所発行の「蕃山ハイキングコースマップ」も作成されています。しかしマンション生活から一歩出て積極的に健康増進と気分転換のため、自然に帰れの合言葉で甦った里山ブームも手伝って初めて訪れる人・親子連れが目立つようになったが、その人達にはまことに 不案内で、案内板・標識・解説等が不足で途中の名所も気付かず分岐点から先はどこへ行くのか案内が無く何とはなしに歩いて不完全燃焼のまま帰ってしまう人も少なくありません。さらに「蕃山の魅力を語ろう」ワークショップでの活発な意見を受け止めて、太平洋や蔵王の景観を楽しむ環境づくりと、変化に富んだ魅力あるそして楽しく散策できる道づくりが必要であると考えます。 これについて当局の対策はどうかお伺いします。
⑶ 新仙台天文台の誕生と新散策路の設置 斎勝沼は宮城町と合併間もなく森林総合整備事業地域指定を受けて、民有地を取得して遊歩道・展望台・あづまや・自然林の造成の事業に着手しました。さらに身近な自然を五感を使って実感・体験して自然保護保全について考え、将来に向かって巨木にならないイヌブナ・コナラ・ヤマハンノキ・クヌギ・ヤマザクラ・ヤマツツジ等の植生と特別天然記念物であるニホンカモシカ・本州最大の哺乳類であるツキノワグマ等の生態系をできるだけ減少させない自然への思いやり活動を展開しているNPO団体の活動が活発であります。 昨年、隣接地に市民が集う「宇宙の広場」新天文台が誕生して、自然の恵みが社会生活に潤いを与えている実感や自然動物の生存に与える影響を測り共存への関心を高めるために、天文台から斎勝沼への「散策路」設置の要望が多くなっています。 これについて当局のご意見をお伺いします。 ⑷「最上古街道」を守る活動と青葉の森から出る広域散策路の整備 この西の丘陵地帯は仙台城背後地として間道ルートとなっていた事実がある。東北大学付属植物園内の案内板には、仙台城の虎ノ門から植物園の正門付近を経て愛子・湯元・二口・最上方面に通ずる「最上古街道」があったと記録されています。 今、この街道沿線住民は、最近健康・歴史ブームに乗り多くの人が訪れ楽しく散策できるよう、青葉の森から伊達家の別荘郷六御殿(楽壽園)・雲居国師大梅寺・開山堂・蕃山麓の五郎八姫の西舘・国分氏の本拠地であった諏訪神社・現在も使用している七郷、六郷、高砂等の下流地域の灌漑用水と仙台市上水道事業の役割を果たした斎勝沼、秋保温泉までの「最上古街道」を下草刈りなどボランティアで汗を流しながら歴史的、文化的景観のルート整備をしています。更に自然環境保全を謳い、歩いて・見て・美しい景観・心地良い音・香りをシンボル活用した地域づくりのために懸命に働いています。 (仮称)地下鉄東西線青葉山駅が完成し、多くの人が気軽に安全に楽しく散策できるルートの整備が求められることは必定であります。そして東北大付属植物園から青葉の森、郷六、蕃山、天文台、斎勝沼等を満喫して仙山線各駅・市営バス各停留所に至る自然保全を生かし学べる散策が、新しい緑の街づくり及び地域の発展につながると考えます。 この地域密着型の健康散策路の開設について当局のお考えをお伺いします。 ⑸ 今後の自然保全・歴史的文化的景観の継承と施策の課題 実施事業後の新たな課題は西部丘陵地区の良好な自然環境を、何としても保護保全の完璧化を図ることであります。一方で市民の自然とふれあう場としてさまざまな形で利用し、その良さを知らせるよう自然保全と歴史的文化的景観をいかに継承していくかが大きい課題であります。またこの地域には国・市・私有地が混在して遊歩道・登山道・展望台の周辺は倒木・笹竹・下草が生い茂り維持管理が困難になっています。 本市では、緑の保全とその良さを知らせる活動団体を募集しました。10数団体が参加し各機関と一緒に植樹、枝切り、下草刈り等の森林整備をし、子供たちと共に自然観察や歴史的文化的景観の保全に積極的な活動、自然環境の保全に関する提言や支援活動を行っています。また地域環境を生かした魅力ある地域づくりを目指して歴史探検やカブトムシの森づくり・里山の自然に遊ぶ親子たんけん隊・ビオトープ等に取り組み幼児~中学生とその家族を対象として実施しています。しかしできることはまだまだあります。 さらに地域に対する誇りや愛着の源である自然環境を次世代に確実に引継ぎ、さまざまな分野の人々がつながって市民・事業者・行政の協働によって施策が実施されていくものと考えます。 これらのことについて取り組む課題をどのように捉えているか当局のお考えを伺います。 西部森林の快適な利用促進(青葉の森の管理方針) 青葉の森緑地の「わんぱく広場」の大型木製遊具についてでございますが、子どもたちの冒険心や好奇心を育む施設として、多くの利用者に親しまれてまいりましたが、老朽化が進んでおりますことから、平成22年度に撤去する予定といたしております。 今後は、この地域で活動を行っている市民団体の方々のご意見も参考にしながら、周辺の環境と調和するような植栽などを行い、自然環境の保全に努めてまいりたいと考えております。
西部森林の快適な利用促進(蕃山における散策路整備) 蕃山は都市近郊にあって豊かな自然に恵まれた貴重な一帯であり、一年を通して多くの市民の皆様に親しまれております。 また、大梅寺や開山堂、西舘跡などの歴史的資源にも恵まれており、これまでも観光案内として遊歩道に案内看板を設置するなど、周辺の魅力をご紹介してきたところでございます。 今後とも、議員ご指摘のような、このエリアの持つ様々な魅力を掘り起こし、市民の皆様にわかりやすく提供するための工夫を、関係部局と役割を分担しながら進めてまいりたいと存じます。
西部森林の快適な利用促進(天文台から斎勝沼への散策路整備) 天文台から斎勝沼への散策路の整備についてでございますが、隣接する錦ヶ丘団地にお住まいの方々や天文台を訪れた方々に、斎勝沼の素晴らしい自然をより身近に感じていただくための有効な手段であると考えております。 このため、斎勝沼周辺の散策路や案内サインの再整備に向けて、地元で活動しているNPOや町内会の方々などをメンバーとしたワークショップ形式の検討会の開催を予定しており、ご提案の散策路につきましても、その中で検討してまいりたいと存じます。
西部森林の快適な利用促進(最上古街道沿線における散策路の整備/自然保全と景観継承のために取り組むべき課題) 西部丘陵地区の快適な利用促進について、でございますが、この地区は豊かな自然環境を有するだけではなく、議員ご指摘の仙台と山形を結ぶ「最上古街道」など歴史的な背景を有するものも一部現存しており、貴重な財産の一つと考えております。 その活用につきましては、ご提案のありました健康散策路をはじめとして様々な手法が考えられますが、取り組みにあたりましては、次世代に引き継ぐためにも、ここに住んでいる市民の方々と訪れる方々の双方に、安心して快適に過ごせる空間とすることが大切であると思います。 現在、青葉区宮城総合支所において、まちづくりの観点から、地域の魅力ある資源の活用に向けて、地域住民や関係団体の皆様と話し合いを行っておりますので、それらの状況も踏まえながら、西部丘陵地区における自然環境の維持・活用について、検討してまいりたいと思います。 |