仙台市議会委員 加藤和彦のHP。活動及びプロフィールなどのご紹介。

仙台復興リポート

 

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定例会一般質問

 
 自由民主党・仙台の加藤和彦です。今回は昨年12月の衆議院選挙開票作業で青葉区選管が票を水増しした問題も踏まえて、組織としての課題把握能力や改善能力を強化する市長の強力なリーダーシップが求められている中で、平成27年度当初予算案が提案された緊張感のある定例会となりました。私も震災復興計画の仕上げとポスト復興を見据える、防災をキーワードにした都市ブランドの構築や地域経済の活性化を目指した「未来前進型予算」をよく調べ、前に提案した宮城地区新都心構想を重ね合わせて考え、これから述べるような新しい街づくりの考え方を提案しながら質問を展開します。
 

1宮城地区新都心構想はきわめて重要な要素を集約している

 市では副都心として北の泉中央、南の長町を指定し、それぞれに都市機能を集約して発展させてきました。東部の仙台港を中心とした地域については港湾施設、火力発電所、夢メッセみやぎ、水族館の建設などで活性化を進めていますが、西部の旧宮城地区の中心部についての機能充実については、「商業・業務機能等の整備や人口増加を踏まえ、良好な循環境を有する地域として街づくりを推進」を基本方向として捉え、それほどの振興策もないし、市中心部のベッドタウン住宅地としか見ていません。

 そもそも東北インテリジェント・コスモス構想では、仙台市内の4つの拠点の中に愛子副都心が位置づけられ、創造的な研究開発や、頭脳型・文化型ベンチャー企業育成の拠点として開発するとしています。整備予定の新規施設としてソフト開発研究所、新素材開発協同研究所、新産業創成国際センター、頭脳型・文化型ベンチャー企業インキュベート支援施設、高等教育機関、民間研究所の設置を予定し、愛子副都心に大きな期待を寄せています。市ではこれには一顧もしていないのではないでしょか。 

市が都市個性を生かした活力づくり、若い世代の方々にとっての魅力づくりを柱に掲げていても、この構想を知っている私たち住民にとっては、市の政策では将来への夢も希望もない将来像ではないでしょうか、当局のお考えをお伺いします。

愛子地区は交通の要衝

  市内最後の発展地は愛子地区から落合・栗生間しかありません。 しかも仙山線・市バス・愛子観バスがあり、東北高速道路仙台宮城インターチェンジが目の前で、国道48号で市内中心部とつながっており、交通の面での重要さが際立っています。

人口急増で小中学校に変化

人口増加で悲鳴を上げているのが愛子小学校、27年度から錦ヶ丘小学校の新設でやっとプレハブ校舎と別れますが、広瀬中学校の巨大化は変わりありません。市内で、人口増加で悩んでいるのはここだけであります。人口減少で将来の消滅が危惧されている地域が多いのに、なぜ住民が増えるのか、それは住み良いと人気があるからです。それに大事なことは若年女性の人口が増加していることです。

ここで育った若者が東京へと流れて行かずに市内に職を求めて生活できるように、雇用の確保へ力を入れているか、その計画等について、当局のお考えをお伺いします。

災害に強い強固な岩盤と被害者受け入れの余裕

市内のハザードマップが発表され、宮城地区でも山地の崩落が懸念される地域が示されましたが、平地にはその危難から救護できる十分な安全地域があります。そして市の中心部からの避難を受け入れるだけの余裕があります。それは、地盤の良さが今回の大震災で明らかになったからです。防災環境都市としてのまちづくりの観点からすると、仙台市は素晴らしい地域を持っています。防災環境づくりには一役買ってよいはずだと思います。

市ではこのような地域を活かした計画は持っているのでしょうか、お伺いします

 里山巡りと子供が遊べる所

愛子中心部からほど近くに仙台市天文台があり、景勝地サイカチ沼を控えていて、五郎八姫の西舘・伊達家の郷六御殿、大梅寺へのルート最上古街道を、健康・歴史ブームに乗り里山を歩いて楽しい景観、心地良い音と多くの人々が訪れています。散策路が充実すれば蕃山を起点として里山巡りができる地域であります。また国道48号の側には遊園地にふさわしい地域があり、のびのびと遊びながら育つ子供が多数いることは将来の人材育成に大きく役立つと考えられます。市民の憩いの場であり子育てに潤いを持たせるこの地域の特性を引き出す計画はお持ちでしょうか、お伺いします。

   仙山交流の起点

宮城総合支所の発展的役割として、仙山交流の起点化があります。山形市と隣接している仙台市の出窓のような存在で、山形県内の産物や催し物の紹介がしやすく、仙台市からの情報も手近に発信できる気安さがあります。スポーツ交流などで親近感は高まってきているが、本格交流はむしろ買い物や通学での人の出入りであります。夜中まで県都間を走っている鉄道は東北ではここしかないです。

仙山交流は仙台市の重要課題であり、その重要性はますます高まりつつあります。単なる青葉区の総合支所としての機能を越えて市の出窓としての機能を付加してはどうかお伺いします。

   西部に開発に快適な地 

 現在は愛子地区の発展がめざましいが、上愛子地区には新しい都市開発が待っています。市内東部の市街化区域では今回の大震災で宅地利用を放棄する所が多数出て、その面積をここに回せば市街化区域の回復と地域の発展につながります。創造的な研究開発や頭脳型・文化型ベンチャー企業育成の拠点として開発するのに好適な地域であります。国道48号バイパスの延長も噂される中、むしろ住民の方からその場合はここを通してほしいと国土交通省に情報提供したらどうか。そうすれば地域の発展にも計画を立てて臨めると考えられます。

 社会の動きは急速に地域の使命を変えつつある。これに行政はどのように対応しようとしているのか、お伺いします。

2「道の駅」を国と自冶体と地域が一体となって設置し将来の街づくりに取り組む 

 市には道の駅の発想がないが、魅力ある地域を創生するには立地条件の把握と資源・資産の保有状況の分析を客観的に行って、将来の人口減少社会への備えをしなければなりません。元気な地域を起こすには、人の集積を得る方法をその地で決めなければならない。 

しかし、その多様な情報やデーターを活かすには行政の支援が必要であります。宮城地区新都心の振興には道の駅の効果に期待する所が大きいです。

   道の駅の目的

道の駅の目的は大きく言って道路利用者への安全で快適な道路交通環境の提供と地域振興に役立てるためにあります。

   道の駅の機能

その機能は高速道路のパーキングエリアに近い。24時間、無料で利用できる駐車場・トイレなどの休憩機能、道路情報、地域の観光情報、緊急医療情報の提供などの情報発信機能、文化共用施設、観光リクリエーション施設などの地域振興施設などの地域連携機能の3点が挙げられます。その機能が溶け合って個性豊かな賑わいの場となり、災害時には防災機能を発現します。

  道の駅の経営の型

 道の駅は平成254月現在、全国で1004駅あり、道路管理者と市町村が共同で整備する型と市町村等が単独で整備する型とあります。

  道の駅の効果

 道の駅の効果は次の3項目に分類できます。

 ➊安全で快適な道路交通環境の提供

 ・休憩場所の提供

 ・ドライブに必要な道路情報の提供

❷地域振興への寄与

 ・観光拡大効果 観光拠点の提供、スタンプラリー等のイベント実施、地域の徳産品等の紹介・販売

 ・地域の雇用・就業拡大効果 農産品等の出荷販売場所、レストラン等での雇用の場

 ・地域コミュニティーの拡大効果 地域の交流の場、産品等の生産者間の交流の場

❸防災拠点機能

・自衛隊等の災害対策拠点

・救援物資の中継場所

・緊急避難場所としての利用

・緊急輸送路、災害情報の情報提供

 国道48号に道の駅を設置したら、以上の効果は目を見張るほど上がることを見逃してはなりません。

 これで道の駅に対する市の見方考え方が変わってくると考えますが、当局のお考えをお伺いします。 

3愛子中心部に「道の駅」を設け地域発展の起爆剤にする

 宮城地区新都心構想の実現に当たって、どこから何から手をつけたらよいか選択の時期に来ていると考えられます。それは市のポスト復興を見据える地域経済の活性化を目指した計画立案に取り入れて具体化しようとするものであります。確かに市中心部はこのままでは活性化は難しい。地下鉄東西線運行開始と連動して新しい都市開発を進めようというのは当然でありますが、他方目を転じてみれば仙台に「道の駅」はない。地方の主要道沿いには市町村当たり1ヶ所は「道の駅」があり、地域の特色を反映した地域密着型施設となって繁栄している所が数多くあります。それぞれ立地条件があって巧みにそれを活かした結果であります。東北地方には約144の道の駅があり、宮城県で全国でも有名なのは石巻市の上品の郷、大崎市のあ・ら・伊達な道の駅があり、地域に生きがいと活力をもたらしています。道の駅は逆に地域づくりに貢献するので、多くの自冶体は道の駅に力を入れて地域振興を図っているように思えます。

   車社会だから愛子の道の駅は効用が目立つ

 日本は車社会であることは揺るぎない事実であります。自家用車を持たない家庭は少数であります。どこへ行くにも用足しに行くのも車である。だから、遠方より訪ねてくる方の中には行けば情報を得られるという期待を持たれる方が大勢います。高速道路を下りて愛子に道の駅があることを知っていれば、そこで休憩しながら食事したり各種の情報を求めたり、産物を購入したりすると、良かったと喜ぶ顔が見えるような気がします。秋保温泉の帰りに道の駅でコーヒーを飲んで一息ついて家に帰るというのもあると思われます。

愛子駅で降りてハイキングしたり、見物したりして帰りに道の駅で休憩するとさまざまな物を見たりお土産を買ったりして、思い出づくりができます。

現在の社会では子供の遊べる場所がきわめて限られ、かわいそうな気がします。道の駅でゆっくり遊んでいる間に親たちの会話が弾むような安全な場所が提供できます。

 何よりも仙山交流の場を提供できます。山形県の農産物を販売すればわざわざ混み合う道路で疲れるよりも道の駅で用が足せるほど快適なことがありましょうか。愛子周辺に特産品がなくても別に構わない。でも、山の手を自負しているのに浜の物を取り寄せるのもどうかと思われます。山形県は6次産業も盛んだから周年販売できる物産が沢山ある。それと宮城県内の推奨品を並べればそれでよいと思います。

 地域の発展を考えれば、次第に人口が密集してしまう前に道の駅を設置しないと、広い敷地を確保できなくなる恐れがあります。だから悠長に構えていては夢物語になってしまう。愛子地区は間違いなく市街化します。だから市の計画に早く乗せてほしいと一日千秋の思いで期待しています。

 車社会から見た愛子の道の駅は、早急に設置計画を立て実現しなければならないと考えるが、当局のお考えをお伺いします。

4産業育成の立場から宮城地区新都心の振興力を考える

 現在は市では市街化区域の拡張を考えていないようだが、愛子地区に限って言えば

それは時代の要請に逆らっていると思われます。

東部では失った市街地を西部に移すのに何も不都合はないはずであります。それを拒否していれば市街地は減少するだけである。もっとも人口減少社会を迎えるにはそのような遠謀深慮も必要でありますが、住民は必ずしもそれを望んでいるとは考えられません。将来は上愛子地区全体が市街化区域になると予想しています。それは国道バイパスの延長に伴ってその要請が激しくなることは疑いありません。

   工業地域の拡大の必要 

 上愛子地区にはとても静かで自然に囲まれた落ち着ける地域があり、研究機関や開発機関の設置には打って付けであります。東北大学にも近く、産学の連携による新製品の開発が期待できます。小さいけれども工業地域があり優秀な工場が定着しています。これは、宮城町時代からの努力が結実しています。今後創造的な研究開発や頭脳型・文化型ベンチャー企業育成による新製品の生産で必要ならば研究機関を含めた工業地域の拡大は必至と考えます。

 この地域の紹介を兼ねた観光コースの設定も一つの地域振興策ではないかと考え、提案します。それは工業地域を入れた宮城地区の施設めぐりの構想が考えられます。愛子駅を発着地として工業地域の各工場を見学し、作並のニッカウヰスキー工場へ、昼食・入浴を作並温泉で、次いで定義山参詣、最後に愛子道の駅に寄って愛子駅到着となるコースなどを考える。もっとも各施設の協力を得なければならないが、地域振興のためと説明したい。

 このような発想はお持ちでではないと思いますが、着想についてのご意見をお伺いします。 

  スポーツ産業の振興

スポーツ産業の立地については宮城県総合運動公園の例を見るまでもなく、広いだけではダメで交通の便がどれほど大事か、行った方ならよく分かっていただけると思います。 

 車社会だから道路があればよいというのは暴論で、高速道路のインターチェンジが近く国道48号バイパスで容易に到着できます。そして市の中心部に近いなど、地の利を考えた立地こそが大事であります。大きな大会では集団バスで、個人なら自家用車で、そして様々な用具はトラックで集まるのが常識です。

 特産品販売所付き休憩所や駐車場が傍らにあり、温泉付きの宿泊所が近く、観光地巡りにも適しているとなれば、誰でも魅力を感じます。これからのスポーツ施設はこのような魅力と全国大会や国際大会に使用できる大規模な施設が求められます。

 現状では埼玉から飛んで北海道に会場が決まり、東北は素通りではないでしょうか。便利で大規模という条件を満たす施設を持たなければ、仙台は大会のチャンスを失い続けるのではないでしょうか。 

 荒川・羽生の両世界チャンピオンを輩出しながら後続の子供たちを鍛えるスケートリンク、そして全国・国際大会を開催できる会場を持たないことは極めて残念であります。また同規模のアリーナ型の施設は絶対必要である。多種多様な催しに使えれば、その頻度に応じて集まる人数も多くなり、経済効果は計り知れません。将来人口減少を予測される中で、こうして賑やかに人が集まるならば、仙台市は生き残れる都市となることは明らかであります。

 宮城町時代から使用してきた広瀬体育館などは、老朽化が進み、すでに使命を終わる時期に来ています。だから従来の場所を離れて新しい発想で考えれば、将来のアリーナ型の実現が待たれます。それを目指して宮城地区新都心構想を実現したいと思います。

 市でも国際会議や国際スポーツ大会への誘致意欲を十分示しているので、力強い未来を拓く愛子地区への施設建設に依存はないと思いますが、当局のお考えをお伺いします。