仙台市議会委員 加藤和彦のHP。活動及びプロフィールなどのご紹介。

 

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定例会一般質問に対する回答

1 本市西部地区の開発について 

(西部地区の将来像について)

愛子地区の将来へ向けてのまちづくりに関するお尋ねでございます。

JR愛子駅と宮城総合支所を中核とするこの地区は、人口の増加が持続するのみならず、2010年の国勢調査では、14歳までの若年人口の割合が15.9%と、全市平均の13.1%を大きく上回り、また、近年は、商業・業務機能の集積が進み、市域全体の中でも、若い活力にあふれた地域となっております。

その背景には、JR仙山線と仙台西道路による通勤・通学上の利便性と豊かな自然環境が同居する点にあると考えており、こうした得難い地域特性やポテンシャルを将来のこの地域の発展に向けて生かしていくことが重要であると認識をしております。

今後に向けましては、地域の皆さまとともに将来のビジョンを描いていくことが大切であり、さまざまな機会を捉えてお話を伺いしながら、愛子地区のさらなる発展を目指してまいりたいと考えております。

(雇用確保策について)

 若者の雇用の確保に係るお尋ねでございます。

人口減少が進む中、雇用の場の確保は重要な課題であり、これまでも、地元企業で働くことの魅力の発信や、若手職員の定着促進に向けた働きやすい職場づくりへの支援などに取り組んでまいりました。

今回提案いたしております中小企業活性化条例にもおきましても、事業者ニーズに基づき、女性や青年などの多様な人材の確保、育成、定着を重要施策として掲げたところであり、今後、首都圏からのUターン促進に向けた就職説明会を実施するほか、起業の促進など多様な働き方の創造や、戦略的な企業誘致などを総合的に展開する中で、若者にとって魅力ある雇用の場の創出に努めてまいりたいと存じます。

 

(強い地盤を活かした計画について)

宮城地区の防災上の位置づけについてでございます。

宮城地区は、被災地外からの応援や緊急物資輸送のための緊急交通路として指定されている国道48号と仙台西道路により市中心部とつながっており、東北自動車道仙台宮城インターからも近く、交通の利便性の高い地域でございます。

こうしたことから、地域防災計画におきましては、市外からの応援部隊の進出拠点や緊急輸送のためのヘリコプターの臨時離着陸場候補地を多く設けており、大規模災害時における応援や物資輸送など、災害応急活動の結節点として位置づけているところでございます。

 

(地域特性を引き出す取り組みについて)

 地域特性を引き出す取り組みについてお答えいたします。

 愛子周辺は、蕃山などの里山や齋勝沼をはじめとする豊かな自然に恵まれる一方、商業・文教等の都市機能が一定程度集積された地区であります。

 子育て世代も多く、子供たちがのびのびと健やかに育つ環境の充実が望まれております。

 新しい小学校や児童館ができ、この春には保育園の開設も予定されているほか、齋勝沼の散策路の整備計画、地域住民による自主的な子育て支援の動きも始まっております。

 こうした新たな資源の活用や団体活動への支援など、地域特性を活かし、住民が憩い、かつ潤いを持って生活していけるような環境づくりに向け、関係部局と連携して推進してまいりたいと存じます。

 

(宮城総合支所について)

 宮城総合支所にかかるご質問にお答えいたします。

 本市と山形市は、多くの方々が観光やレジャー、買い物などに相互に行き来するなど、身近な関係にございます。

 宮城地区は、本市中心部と山形との中間に位置し都市間を結ぶ交通基盤も充実しておりますほか、関山街道フォーラムなど地元市民団体による仙山交流促進の動きが活発化しているところでございます。

 こうした動きを支援しつつ、地域最前線の行政機関としてのこれまでの役割に加え、住民の方々が幸せを実感できる地域づくりなど宮城地区の発展に向け、積極的に取り組んでまいります。

 

(上愛子地区の都市開発について)

上愛子地区の都市開発についてのお尋ねでございます。

都市計画マスタープランでは、JR愛子駅を中心とする市街地を鉄道沿線区域と位置付け、暮らしに必要な都市機能の充実を図ることとしており、これまで、駅前広場の整備や、宮城総合支所周辺で日常生活に必要な商業施設の立地誘導等を進めてまいりました。

また、国道48号についても、沿道自治体と共に、愛子バイパス以西の延伸整備等を国土交通省に要望しているところでございます。

今後とも、社会情勢の変化等を的確に捉えながら、区や他部局とも連携し、地域の方々と共に、地域特性を踏まえたまちづくりを進めてまいります。

 

(道の駅に対する考え方について)

道の駅に関するご質問にお答えいたします。

道の駅に対する考え方でございますが、日本各地に設置されてきた道の駅は、休憩機能や情報発信機能と合わせて、地域の連携機能といった複合的な役割を担う施設として整備が進められてまいりました。また近年では、福祉や防災機能等、地域特性に応じた新たなニーズへの対応も求められております。

これまでの実績におきましては、地域住民や農業関係者、観光業界の方々等多様な主体と市町村が一体となって、地域の活性化が図られた成功事例も多数存在していると認識しております。

 

(愛子地区への設置について)

道の駅の設置につきましては、長距離移動の中継地として、快適な休憩場所に相応しい箇所を選定することは勿論、周辺の商業施設への影響などにも配慮する必要があるものと考えております。

一方、道の駅が整備され、多くの方々に利用されることとなれば、道路利用者の利便性の向上はもとより、その波及効果も大きいものと捉えているところでございます。

実現に向けましては、まずは地域の方々の、設置に関する熱意の高まりと、さらにはそれを継続する力が何よりも重要でありますことから、本市といたしましては、その様な気運の広がりに期待したいと存じます。

 

(宮城地区の観光ルートについて)

産業の紹介を兼ねた観光コースのご提案に係るお尋ねでございます。

宮城地区はウイスキー工場や伝統工芸の工房など産業観光の資源はもとより、作並温泉や定義などの観光資源も充実しており、これらを組み合わせた観光コースの開発など地域振興の視点も踏まえながら取り組んでまいりました。

研究所や工場につきましては、見学ルートの設定などの課題がございますが、この地域の持つ多様な魅力の連携と発信に努めながら、地域の皆様とともに同地区の観光振興に向けまして、検討を深めてまいりたいと存じます。

 

(アリーナ型施設の建設について)

スポーツ産業の振興についてのご質問にお答えします。

国際大会や全国大会などの開催にあたっては、施設の立地が重要な要件であると認識しており、本市におきましても、仙台市体育館を中心にこれまでも数多くの大規模大会を開催してきたところです。また、大規模大会の開催は、国内外から多くの集客が見込めることから、経済効果をはじめ様々な効果が期待できるものと考えております。

スポーツ施設のあり方につきましては、仙台市スポーツ推進計画の中で、仙台都市圏としての広域的な配置、利用者数や都市環境などを考慮し、施設の必要性等も含め、長期的な視点から研究することとしておりますが、震災後の状況変化なども勘案しながら、市民のニーズ、他都市の整備状況等も踏まえ、検討してまいりたいと存じます。