仙台市議会委員 加藤和彦のHP。活動及びプロフィールなどのご紹介。

仙台復興リポート
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定例会一般質問に対する回答

 
 
1 学校教育振興に関する施策について 
(総括)
学校教育に関し、縷々ご提案を頂いたところでございます。
これまでの学校教育につきましては、昭和の高度経済成長期などは、系統立てた、いわゆるカリキュラム的な学習を重視した、どちらかと申せば知識詰め込み型の教育と言われた時代もありましたし、また平成に入りまして、学校週五日制導入の頃には、「ゆとり」の中で「生きる力」を育んでいく必要性が掲げられたと、こうしたこともございました。
このように学校教育は、時代背景や社会の要請を反映しながら、常に、次代を担う子どもたちに必要な力とは何かを見据えて、教育現場においてたゆまぬ実践を重ねて参ったと、私はそのように認識をしております。
近年、グローバル化、情報化、価値観の多様化等が急激に進展する中、これからの社会を生き抜いていくために新たな方向性として、主体的、協働的な学びによる確かな学力の育成が求められてきております。
また、一人ひとりの子どもたちが自ら人生を切り開いていくための、豊かな人間性を培うことも必要であると考えております。
私といたしましても、未来を担う人材の育成に向けて、教育委員会と連携し、学校教育の充実のためにしっかりと支援して参る所存でございます。
 
(論理学について)
 学校教育における論理的な考え方の育成についてのお尋ねでございます。
近年は、この変化の激しい社会を生きていくために、物事について筋道を立てて論理的に考える力や、他者に対して根拠とともに論理的に説明する力など、いわゆる思考力、表現力の育成が必要とされており、現行の学習指導要領にも明確に示されています。
今後とも論理的に考える力の育成につきましては益々重要になってくるものと認識しているところでございます。
 
(教職員の資質向上について)
 
教職員の資質向上の方向性についてのお尋ねでございます。
 児童生徒に思考力や判断力、表現力などの応用力を身に付けさせるためには、教職員自らが論理性をもって教えることは、教師像としても必要なものであると認識しております。
現在、教育センターの研修では、論理的な思考についてグループ討議により学んだり、研究授業の中で教職員が論理性を磨いたりすることに取り組んでいるところでございます。
今後も論理性や自律的に学ぶ姿勢を身に付けさせるため、教職員研修の充実に努めてまいります。
 
(10年先に向けた学習のあり方について)
 
 教職員が問題の分析力を身に付ける事についてでございます。
児童・生徒に、論理的な思考力等を育むためには、教職員自身が、教えるべき内容を分析し、その教材の本質を明確にしながら、単元の構成や指導方法について的確に把握し、組み立てる力が求められるものと認識しております。
教職員一人ひとりの自覚のもと、自らが、問題を深く読み取り、根拠をもって論理的に課題の把握できる分析力を、今後も、一層高めてまいりたいと存じます。
 
2 世界的な学習能力の見方と育成方向について
 
 世界的な学習能力の見方と育成の方向性についてでございます。
本市では、「確かな学力」の向上ために基礎的知識の習得と応用力の育成を重点事項として掲げております。この応用力は、基礎的知識を活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力等で、これからの変化の激しい社会を生きるために育成すべき学力であり、世界的にも必要とされる学力と一致するものと認識しております。
 本市としましては、今後も常に、PISAなどの国際的な学力調査や国の学力についての方向性などを踏まえ、児童生徒の「確かな学力」の在り方を検証し、その育成に努めて参ります。
 
3 新しい学習指導法の探求について 
  (広瀬小に対する助言について)
 
 広瀬小学校が思考力・表現力を育てる授業づくりにたどり着いた経過についてでございます。
 広瀬小は、平成20年度、国の研究事業の指定を受けて以来、平成27年度まで、一貫して、生活科と総合的な学習の時間の授業づくりの研究に取り組んでまいりました。当初、「子どもが意欲的に学ぶ」という点を課題としておりましたことから、教育委員会といたしましては、子どもたちにとって身近な地域の素材である、お祭りや伝承太鼓、蕃山などを学習材として取り上げてきたことの重要性を評価し、子どもたちの学びに向かう力をさらに引き出す授業づくりの必要性について助言してきたところでございます。なお、広瀬小では、昨年12月の東北地区公開研究会の開催に引き続き、今年6月には、全国規模の公開研究会を開催し、子どもの思考力・表現力を育てる取組の一端を全国に向け、発信する予定でございます。
 
(子ども中心の単元づくりの構想について)
 
 生活科や総合的な学習の進め方を各教科に生かすことについてでございます。
各教科の学習におきましても、子どもたちの深い理解を促すためには、学習内容に対する興味を喚起し、問題意識を高めることは必要であり、子どもたちと地域とのつながりを意識しながら、地域の素材を学習材として授業で活用したり、地域の方々との体験活動を授業に取り入れたりするなどの工夫は重要であると考えております。
 
(子どもの思考力・表現力を育てることについて)
 
 言語活動を盛んにして思考力・表現力を育てることについてでございます。
言語活動は全ての学習活動の基盤となるものでございます。
このことから、どの教科においても、発達段階に応じて、記録、要約、論述することなどを取り入れながらじっくりと考察させることや、それらをもとに、グループでの協議や討論などを通じて相手に伝えるための表現力や他者の意見を理解するための聴く力を育むことを積極的に実践していく必要があると考えているところでございます。
 
(議論が自由に出来る子どもに成長させることについて)
 
 「議論が自由に出来る子」の育成についてでございます。
その育成のためには、適切にグループ学習を取り入れ、互いの考えを述べ合うことを通して、自己の考えを広めたり、深めたりすることが有効な学習活動であると認識しております。
発言をすることが苦手な児童生徒には、段階を踏まえた話合い活動を取り入れるなど工夫し、どの子も満足した議論ができるように配慮していくことが大切であると考えております。
ただいま、論理性や言語活動、議論の大切さなどの課題について、種々、ご質問をいただきましたが、今後とも、子どもたちの論理的な思考力や豊かな心の育成を図るために、教育委員会といたしましても、引き続き取り組んでまいりたいと存じます。