仙台市議会委員 加藤和彦のHP。活動及びプロフィールなどのご紹介。

 

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定例会一般質問に対する回答

1 宮城総合支所管内の課題と今後の役割について

宮城総合支所管内が抱える課題認識と総合支所の今後の役割についてお答えいたします。

総合支所管内は、広大な面積を有し、愛子周辺においては急速な人口増加への対応、西部におきましては、人口減少、少子高齢化に伴う活力の低下等、様々な課題を抱えております。

住民の皆様の、安心安全な暮らしの確保はもとより、当地域が有します、豊かな自然環境、観光資源を活用した地域の活性化は、交流人口拡大のためにも、大きな課題と認識しております。

これまで、行政の最前線でございます総合支所は、ふるさと支援担当を中心に、作並新川地区などにおきまして、地域主体の組織づくりをはじめ、必要なアドバイスを行うなど、活性化への取り組みを支援してきているところでございます。

今後は、これらに加えまして、総合支所の隣接地におきまして、商業業務施設などの集積により、地域交流拠点として新たな賑わい創出が期待されております。

総合支所といたしましても、こうした機会を逸することなく、その効果が広く行きわたりますよう、本庁部局と連携を密にし、様々な地域や関係者の方々との情報共有に努めるなど、引き続き宮城総合支所管内の活性化、元気なまちづくりに鋭意取り組んでまいります。

 

2 区役所、総合支所を核とした地域開発について

区役所、総合支所を核とした地域開発についてのご質問でございます。

本市仙台市が、都市としての魅力を更に高めて、躍動し、輝き続けるまちとなるためには、まちの主役は人である、との理念のもと、市民の皆様方がいきいきと活躍する力を充分に引き出すということが肝要であると考えております。

また、時代の転換期を迎えまして、複雑かつ多様化する諸課題に的確に対応していくためには、行政もまた従来の延長線の発想のみならず、まちの将来を思い描き、その実現に挑戦する気概を持って取り組む必要がございます。

新年度、こうした想いを形にするべく、各区にまちづくり推進部を新設し、これまで以上に職員が現場に足を運び、多様な知恵や力をかけ合わせて、地域の魅力づくりや課題解決に積極的に取り組める、その体制とするところでございます。

加えまして、ICTやAIの活用は、事務の効率化のみならず、人口減少社会における様々な困難を解決する突破口ともなりまして、地域の発展を先導する可能性を持っているものと確信しております。

今後とも、私自らが先頭に立って、戦略的な都市経営により、本市の未来に向けて歩みを進めてまいる所存でございます。

 

3 西部地区のまちづくりについて

(アートの視点を取り入れた地域活性化について)

アートの視点を取り入れた地域活性化についてでございます。

今日のアートとの関わり方は、美術館やギャラリーで鑑賞して楽しむだけでなくて、実際に作品に触れたり、また作品づくりに参加するなど、より身近なものとなってきております。

例えば、里山をフィールドにした新潟県十日町の大地の芸術祭、また商店街の空き店舗を活用した若手作家による展覧会など、様々な生活の場所を舞台にアートプロジェクトが展開をされてきております。

こうした動きが増えておりますのは、アートが、人々の興味と関心を呼び起こし、交流と賑わい、また新たな街の活力、魅力を生み出す力が備わっているからではないかと思います。

とりわけ、地域の方々とアーティストが協働しながら作品を制作する手法は、特色ある地域づくりにつながるものでありまして、結果として地域活性化に有効なものであると認識をしております。

 併せまして、そのプロセスを積極的に公開・発信することで、さらに地域に関心を持って課題を共有する人々を増やしていくことによって、持続可能なまちづくりに向けた人づくりへの寄与というのも期待できるのではないかと考えているところでございます。

 

(西部地区の可能性について)

西部地域におけるアートを活用したまちづくりについてのご質問にお答えいたします。

長い歴史や緑豊かな自然環境、また温泉といった観光資源を有する本市の西部地域におきましても、アートの持つ力で、地域の特色を生かしながら、そこに住む方々と来訪する方々がつながり、活力を生み出していくことができるものと考えております。

地域にお住まいの方々をはじめ、地域に関わりのある方々との意見交換などの中で、お考えもお伺いし、関連する部局とも連携しながらアートを活用する場合の支援のあり方などについて検討してまいりたいと存じます。