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定例会一般質問に対する回答1 地域経済の回復に向けた戦略について
地域経済の回復に向けた戦略の具現化についてでございます。
コロナ禍によって経済環境というのは大きく変化しておりますけれども、この変化を的確に捉えて、地域企業の成長の原動力に変えていくとともに、交流人口の拡大に向けた取り組みの強化が、アフターコロナにおける本市経済の活力回復には不可欠と認識をいたしております。
このような認識のもと、新年度におきましても、事業継続に向けた下支えや、宿泊促進キャンペーンなどの需要喚起策はもとより、加速するデジタル化への対応や業種業態の転換、販路拡大といった新たなチャレンジを更に促進してまいります。
加えまして、本市の大きな強みであります、高度な知的資源の集積を活かしたイノベーションの創出に向け、大学や企業との連携を一層強化するとともに、新たな交流人口ビジネス活性化戦略に基づき、地域の特徴や多様な魅力を深堀りする新たな取り組みなども展開してまいります。
地域企業の実情に即した施策や、本市の魅力を活かした施策の効果的な展開を通じて、地域経済全体の早期の回復と持続的な発展につなげてまいりたいと存じます。
2 仙台・東北の強みを活かした東北連携について
農水産、食を題材とした東北連携の取組みと地域活力の向上についてのご質問にお答えいたします。
人口減少が進む地域が活力を維持していくためには、なんといいましても都市部をはじめとする他の地域との交流を増やすことが、有効な策のひとつであると考えております。
自然や歴史、祭りはもとより、豊富な農産物や海産物を使用した地域特有の食文化などは、東北ならではの魅力と認識いたしており、それらを活用した観光等による交流促進に東北の各自治体と連携して取り組んでまいったところでございます。
三陸復興道路の整備によりまして、東北内各エリアの時間・距離が大幅に短縮もされたことも大きな魅力の一つと考えているところでございます。
最近では、地域の文化や歴史を感じられる体験プログラム、地場産品を使った食への関心も高まっておりますことから、新年度には、地元の人とのふれあいを通して、より深く地域の文化や食などの魅力を感じることができるローカルツーリズム推進事業や東北ロードトリップ事業に新たに取り組んでまいります。
今後も、エリア全体として東北の各自治体等と手を携えながら様々な施策に取り組み、東北を深く理解して愛着を抱いていただき、繰り返し訪れていただく、さらには地場産品を購入したりするような、いわゆる関係人口の創出にも力を入れ、地域の活性化につなげてまいりたいと存じます。
3 仙山連携について
(現在の仙山交流の取組状況について)
(国道48号を軸とした交流について)
現在の仙山連携の具体の取組状況と国道48号を軸とした仙山交流に関してのご質問にお答えいたします。
仙台・山形は、古来より多くの人々が往来をして、1時間ほどで移動できる交通環境となった現在では、観光に加えまして、通勤通学や買い物など、市民の皆様にとりましては、ひとつの生活圏と感じられるほど、関係性が深まってきているものと認識をしております。
また、国道48号沿いには、鳳鳴四十八滝など自然景観、作並温泉などの歴史ある地域のほか、開発が進む愛子地区もございます。これらの多彩で魅力ある地域を効果的に結び付けることによりまして、域外からの交流人口の獲得にもつなげられるものと考え、山形市や地域の関係者とも連携をして、各般の取組みを進めてまいりました。
昨年の11月には、作並、山寺エリアを対象とした観光関係者によるモニターツアーを実施し、更なる連携に向けた率直な意見交換を行ったところでございます。
今後は、仙山地域の魅力を発信するデジタルマップを作成し効果的なPRを行うなど、新たな取組みを進めることによりまして、仙山地域の活性化に繋げてまいりたいと存じます。
(作並・新川地区における農業振興について)
作並・新川地区における農業振興についてでございます。
当地区は、本市西部の他地域と同様に農業従事者の減少や高齢化、有害鳥獣による被害など様々な要因が重なり、遊休農地が増加しているところでございます。
このような状況を打開するための方策の一つとして、宮城総合支所が実施する「先端技術を活用した宮城地区西部の課題解決事業」の中で、令和2年度より新川地区の水田においてIT技術を活用した栽培方法の実証実験を行っているところです。
これは、通常の水田よりも水位を深く設定したうえで稲の生育に合わせてセンサーを用いた綿密な水位管理を行う技術で、除草の手間を省き無農薬栽培が可能となります。
また、従来の栽培方法よりも少ない人手で作業負担も軽減される効果もあり、担い手不足に悩む当地区の課題解決の一助になるものと期待されるものでございます。
今後とも、このようなスマート農業などの新技術を活用し業務の省力化、生産性や品質の向上を図るとともに、大消費地に近い強みを生かした6次産業化などの取組みを支援するなど、当地区の農業振興に取り組んでまいりたいと存じます。
(オートキャンプ場の誘致について)
(森林資源を活用した魅力の向上について)
作並・新川地区におけるオートキャンプ場の誘致及び森林資源の活用等による魅力の向上についてお答えいたします。
作並・新川地区は、豊かな自然に恵まれ、国道48号沿いにあって交通利便性もよく、コロナ禍によるアウトドア志向が高まる中、エリアの魅力を活かした様々な交流の可能性が広がっているものと認識しております。
今年度は、森の中の散策路の整備や、農業体験の後に温泉に宿泊するモニターツアーなどが行われたほか、新年度には、宮城総合支所が、作並小学校新川分校跡施設の利活用に向け、キャンプ場やワーケーション施設等としての実証事業を計画するなど、この地域の自然環境を生かした取組みが進んでおります。
こうした取組みに加え、議員ご提案のオートキャンプ場運営者や木工作家などのアーティスト等、地域の外からの活力を呼び込むことが今後の可能性を高める重要な視点であると考えておりまして、この地域特有の魅力を国内外に広く知っていただけるよう、更なる発信に努めてまいりたいと考えております。
(宮城総合支所の役割について)
仙山連携の推進における宮城総合支所の関わりについてお答えいたします。
宮城地区西部は、少子高齢化、人口減少の深刻化等により、地域課題が顕在化しております。これまでも、安全安心な暮らしの確保と地域の活性化に向け、地域の皆様と共に、様々進めてまいったところです。
本年度からは、支所内に地域活性化推進室を創設し、先端技術を活用した電子回覧版や農作業の負担軽減策の実証実験、小学校跡地の利活用策の検討など、その取り組みを強化したところでございます。
作並、新川地区をはじめとする恵まれた観光資源の魅力をより引き出し、交流人口の拡大と経済の活性化につなげることは、宮城地区の将来にとって重要であり、仙山連携が進められることは、地域の賑わいづくりに大きく寄与するものと認識しております。
今後とも、宮城総合支所が、関係部局や多様な主体との連絡調整・連携を図りながら、仙山連携をはじめ地域の創意工夫を生かした各般の取り組みが一層進められるよう、しっかりとその役割を果たしてまいりたいと考えております。
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