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定例会一般質問に対する回答![]() 1 国道48号の渋滞対策と整備について
(観光的側面から見た交通渋滞についての認識について)
観光面から見た国道48号の交通渋滞についての認識についてお答えいたします。
国道48号は、沿線に鳳鳴四十八滝などの自然景観や、作並温泉など多くの魅力ある資源を有するとともに、仙台と山形を結ぶ広域観光ルートとしても重要な道路でございます。
行楽シーズンにおける国道48号の渋滞は常態化しており、山形方面へのさくらんぼ狩り時期には、本市の観光情報サイトにおいても、渋滞を回避する道路利用を案内しておりますが、インバウンドも含め、仙山エリアへのさらなる誘客を図るうえでも、道路の混雑緩和は課題であり、関係局とも連携し、対応していく必要があると認識しているところでございます。
(交通環境改善に対する認識について)
(整備の優先順位について)
(国との協議及び渋滞対策状況について)
(今後の対策及び国への申し入れについて)
国道48号の整備促進に関するご質問について、お答えいたします。
国道48号は、広域的な幹線道路ネットワークを本市の道路網とともに形成する最も重要な路線のひとつでありまして、仙山圏の物流や地域交流を支えるうえで、その交通環境の改善を推進することは不可欠であると考えてございます。
渋滞対策につきましては、国や県、本市などで構成する宮城県渋滞対策連絡協議会の場などで協議を行ってきたところでありまして、現在、国において、上愛子、白沢の交差点改良の調査、設計を進めているほか、迂回路の周知など、ソフト対策も実施しているところでございます。
本市といたしましては、国道48号の重要性を踏まえまして、毎年、天童市・東根市とともに、上愛子地区におけるバイパス整備も含めた交通環境改善に向け国への要望を行っているところでありまして、引き続き、粘り強く働きかけを行ってまいります。
2 クマ対策について
(今年の出没傾向と対応について)
(警察との連携について)
今年のクマの出没傾向とその対応、警察との連携の改善点についてお答えいたします。
今年のクマの出没件数は、9月までは、例年と比べ少ない水準で推移をしておりましたが、クマのエサとなる木の実が凶作であったこともあり、10月以降、急激に増加したところでございます。
本市では、7月に林野庁から、ブナの大凶作が予測される旨公表されたことを受け、これまで実施してきた対策に加えまして、宮城県警察等と連携をした、県内初のクマ出没対応訓練の実施や、市政だより特集記事による注意喚起など、取り組みの強化を図ってまいりました。
また、昨年9月に陸前落合駅近くで発生した事案を受け、宮城県警察など関係機関と協議を行いながら、住宅地でのクマの出没時の対応フローを見直す等の改善を行ったところであり、本年11月の上愛子地区でのクマの出没事案では速やかな対応がなされたものと考えております。
(人とのすみ分けを図る取組について)
(新たな技術の活用による被害防止について)
クマと人とのすみ分けと、新たな技術の活用による被害防止についてでございます。
クマによる被害を防ぐためには、クマを人里に引き寄せない、「すみ分け」の取り組みが非常に重要と認識しておりまして、これまでも、生ごみの管理の徹底等による誘引物の除去や、藪の刈り払いなどの基本的な対策について啓発するとともに、状況に応じ、花火による追い払いなども行ってまいりました。
新たな技術に関しましては、国内外においてセンサーカメラやAI等を活用した様々な対策の開発が進められていると承知しておりまして、こうした先進事例にかかる情報収集を行いながら、本市の地域特性に合った形での活用について検討してまいりたいと存じます。
(捕獲のための人材確保について)
クマの捕獲に向けた担い手の確保についてお答え申し上げます。
本市ではこれまで、鳥獣被害対策実施隊の隊員の確保・育成に向けて、わなや猟銃の免許取得費用に対する補助、それから捕獲技術の講習会の開催などに取り組んでまいりました。
一方で、ご指摘もありましたとおり、高齢化や後継者不足の課題が顕在化しておりまして、活動継続に向けて、これまで以上の取組みが必要と認識しております。
引き続き、猟友会などの関係団体等のご意見も伺いながら、より幅広い分野から人材が確保できますよう検討してまいります。
(度を超えたクレームへの対応について)
(暮らしを守るための市長の決意について)
クマの捕獲に対する皆様のご理解と、住民の暮らしを守るための決意についてお答えをいたします。
全国的にクマによる人身被害が発生しているなか、本市においても、住宅地に留まるなど、人身被害のリスクが高まった場合には、適切にクマを捕獲する必要がございます。
鳥獣被害対策実施隊など、クマの捕獲にご尽力をいただいている方々が、過度に、誤解に基づく苦情などによって、活動に支障が生じることがあってはならないと考えておりますことから、捕獲の必要性について、啓発や情報発信を行ってまいります。
人とクマとの適切な関係を保つには、平常時の「すみ分け」から緊急時の捕獲まで、総合的に対策を進める必要がございます。引き続き、関係機関等との連携を図り、より効果的な被害防止対策の検討も進めながら、市民の皆様方の安全・安心の確保に尽力してまいる所存でございます。
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