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定例会一般質問に対する回答![]() ○市長(郡和子)
本市中山間地域における人口減少への取組についてお答えをいたします。
本市においては、人口減少を見据え、鉄道を基軸とした都市機能の集約を進めてまいりましたが、一方で西部地区を含めた中山間地域の豊かな自然や里山、温泉地などは、このまちの多様な魅力につながる重要な資源であり、自然と調和した持続可能な都市づくりに不可欠な要素であると認識をしております。
このような中山間地域のポテンシャルを高めるため、本市ではこの間、市民協働での桜の植樹やそば等の特産品の開発、空き家を用いた定住促進などに取り組んでまいりました。
さらに、日常生活の移動手段や医療体制の確保に向け、デマンド交通や全国に先駆けたオンライン診療カーの導入など、大学や企業等との連携の下、デジタル技術も取り入れながら、安全・安心に暮らせる環境整備に努めてきたところでございます。
引き続き最新の技術も活用しながら、暮らしの利便性確保と地域全体の活性化に向けて、住民の皆様と共に、豊かな地域資源を生かしたまちづくりを進めてまいります。
区民まつり及び地区まつりへの支援についてでございます。
区民まつりや地区まつりは、地域の皆様の参画や創意工夫の下、企画・運営をされているものでございます。近年は、地域の学生や、また、若者に実行委員やボランティア、出店者として参加いただくなど、多様な主体による協働の実践の場としても、その位置づけはさらに重要になってきているものと認識をしております。
これらの祭りの開催費用が近年増加傾向にあって、まちづくり協議会などの実施主体において、祭りの内容の見直し等による工夫を重ね、経費の節減に努めていただいております一方、本市におきましても、負担金の増額などに努めてまいったところでございます。
これまでも、私も各祭りの会場を訪問いたしまして、お子さんから御高齢の方まで楽しまれている様子を拝見しております。地域の皆様に親しまれている区民まつり等は、地域の絆が生まれ、地域力の向上に資するものであり、今後も安定的に継続していくことができるよう、市としても対応を検討してまいりたいと存じます。
そのほかの御質問につきましては、関係の局長から御答弁申し上げます。
私からは以上でございます。
○都市整備局長(反畑勇樹)
私からは、西部中山間地域についての御質問のうち、移住者向けの住宅施策についてお答えいたします。
中山間地域等において既存の空き家を活用し移住を促進することは、コミュニティーの維持を図る上で有効な手法の一つであると認識してございます。
現在、住宅リフォームに対する支援としましては、国、県、市におきまして省エネ性能向上や耐震性能強化、県産材を活用したリフォームなどを対象として様々な補助制度を設けているところでございます。
本市におきましては、土地利用の規制上、移住が困難な地域もございますが、そうした土地利用の規制や活用可能な補助制度など、移住希望者への必要な情報の提供について、窓口となる区役所や総合支所等の関係部署と連携して取り組むとともに、個別の御相談へ丁寧に対応してまいりたいと存じます。
私からは以上でございます。
○建設局長(佐藤秀樹)
私からは、建設局に係る二点の御質問にお答えいたします。
初めに、宮城西部地区における公共下水道の計画区域についてでございます。
宮城西部地区を含めた本市の汚水処理につきましては、効率的な下水道経営を行うため、平成十五年度に公共下水道計画区域を見直し、その計画に基づき、平成二十一年に計画区域内での整備が概成してございます。
それ以降の公共下水道計画区域の拡大につきましては、区画整理等により市街化区域に編入される区域や個人負担にて下水道管を整備する区域となってございます。
次に、浄化槽に係る支援についてでございます。
本市では、公共下水道区域外の住居系の生活排水処理のため、公設公管理浄化槽を導入しておりますが、飲食店などの店舗は対象外となってございます。また、浄化槽につながる排水設備は個人管理となっておりますので、劣化に伴う修繕も個人負担となってございます。
浄化槽につきましては、利用者の費用負担があり、特に高齢者世帯などでは負担を大きく感じているものと認識しております。今後の社会情勢の変化を踏まえ、浄化槽や排水設備の設置、修繕に関する支援の在り方について検討を行ってまいります。
私からは以上でございます。
○教育長(天野元)
私からは、教育局に係るお尋ねにお答えいたします。
まず、西部地域における特色ある教育についてでございます。
人口が減少している自治体の中には、自然や農林漁業などの地域産業を生かした特色ある教育を行い、生活や体験の場も提供して住民を呼び込むといった活性化の取組が行われていることは認識しております。
本市西部の中山間地域には、豊かな自然環境や文化など様々な地域資源があり、これまでも、地域住民との交流を通じて、地場産業や自然の中での体験学習、郷土の歴史や文化の伝承などを教育活動に取り入れてまいりました。
教育を活用した地域活性化に当たりましては、保護者のみならず、地元の事業者やこの地に住まう方々の御協力が必要となりますことから、まずは、地域の皆様の将来に向けた御意見を丁寧に伺うとともに、区役所、総合支所をはじめとした関係部署との連携が重要との認識の下、その点に十分留意しながら進めてまいりたいと存じます。
次に、学校跡施設の利活用についてでございます。
現在、大倉小、作並小、新川分校の三つの学校跡施設について、地域の方々と共に検討を進めております。
大倉小については、地域からの要望を踏まえ、自然環境を生かしたスポーツやレクレーションができる場としての活用に向けた調査を行っており、作並小と新川分校については、具体的な利活用に向けた実証実験を宮城総合支所と共に進めております。
引き続き、地域の自然や資源を生かしながら、地元の雇用にもつながるような望ましい利活用の在り方について、地域の皆様と共に検討してまいりたいと存じます。
以上でございます。
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