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令和8年第1回定例会 予算等審査特別委員会【施政方針について】
・柱の考え方、施政方針に込めた思いについて
(議員)
令和7年度に進めてきた施策をどのように振り返ったうえで、新年度の3つの柱へと進化したのか、その考え方、施政方針に込めた思いを伺う。
(答弁)
私は「まちの中心はひと」との思いの下、今年度は、ダイバーシティまちづくりや宿泊税を活用した「攻めの観光」など、様々な取り組みを進めてまいりました。
このまちが将来にわたり選ばれるためには、まちの姿が大きく変わろうとしている今こそ、未来を切り拓く力強い施策が必要です。
新年度は小学校給食費や第2子以降の保育料無償化など、「子育てが楽しいまち」に向け、施策を大きく拡充するとともに、青葉山エリアで進むプロジェクトを「2036年プロジェクト」と位置づけ、「ひと」と「まち」への投資を加速させるとの思いを施政方針に込めました。
このまちを新たなステージへ押し上げるべく、各般の取組みをスピード感を持って、着実に進めてまいります。
・具体の道筋について
(議員)
進んでいこうとしている方向性や思いは伝わるものの、どのように具現化していくのか、具体の道筋や新年度予定している施策が何を目指すものなのか見えていないのではないかと考えるものだが、ご所見を伺う。
(答弁)
まちの未来を担うこどもたちを社会全体で育んでいくため、子育て世帯への支援拡充に加え、人生の土台を築くこども時代に多様な経験を経て成長できるよう、新年度、「(仮称)仙台国際探究ラボ」の設置や、バウチャー事業の準備を加速することとしています。
また、新年度を政宗公没後400年に向けた飛躍の元年と位置付け、青葉山エリアでのこどもの遊び場や複合施設の整備、また都心部での再開発支援等に取組み、暮らしの豊さをより高め、世界を惹きつけてまいります。
2036年という節目に向け、各般施策を進めるため、戦略的な情報発信により、市民の皆様のご理解を頂きながら、市政を推進いたします。
・東北のけん引役としての姿勢について
(議員)
私は、東北の中で仙台だけが良ければいいということではなく、東北全体がそれぞれの強みを生かして、連携しながらともに発展・成長する。これを仙台がけん引していくという姿勢が大事だと考えているが、ご所見を伺う。
(答弁)
本市は東北唯一の政令指定都市として、東北地方が直面している少子高齢化や人手不足といった諸課題の解決や、地域全体の活性化に向けた施策を積極的に行っていく必要があるものと認識しております。
この間、本市では東北絆まつり等を通じた交流人口の拡大に加え、首都圏からのUIJターンの推進やTOHOKU DX GATEWAYの開催、オンライン診療など、圏域全体の課題解決に資する取組みを行ってきました。
引き続き、東北各都市との連携の下、東北全体が活力を高め、持続的に発展・成長できるよう取り組んでまいります。
・目玉、鍵について
(議員)
また、その際には何を目玉、鍵として進めていこうとしているのか、あわせて伺う。
(答弁)
東北全体の持続的な成長をけん引していくためには、学都としての知的資源や、進学を機に集まってくる若者の多さといった都市個性を生かした取組みが重要です。
就職に伴う若者の東北から首都圏への流出が大きな課題となる中、地元企業における魅力ある職場づくりや「子育てが楽しいまち」の推進はもとより、スタートアップ支援やダイバーシティ経営の促進など、若者の定着につながる取り組みを強化してまいる考えです。
【本市の経済・観光施策について】
・思い切った施策について
(議員)
雇用創出ということも考えると、経済、食や農業、観光の各分野では思い切った、さらに言えば、一過性の効果に止まらない、「尖った」施策も打つ必要があると感がるが、担当局それぞれに所見を伺う。
(答弁)
観光は、宿泊、飲食、小売、交通など、極めて裾野の広い産業であり、観光客の増加は地域全体に波及し、大きな雇用創出効果も期待できるものでございます。
伊達の歴史や文化、食、漫画・アニメなど本市ならではの魅力を磨き上げるとともに、青葉山や西部地域などには人を呼び込み続けるような求心力を高める思い切った投資を行ない、欧米などインバウンド新規市場から仙台・東北への誘客にも挑戦してまいります。
事業者の現場の声も踏まえながら、宿泊や観光消費につながる実効性のある、攻めの観光施策を展開してまいりたいと存じます。
・今後の戦略について
(議員)
新年度は宿泊税を活用した施策が打ち出されているが、宿泊税を財源とできることで、継続的・戦略的に施策を打てる。今後の戦略を伺う。
(答弁)
宿泊税の導入により、年間10億円を超える安定的な財源が確保されることから、複数年次にわたる一定規模以上の観光開発などの投資も可能となると考えております。
1月分の宿泊税の申告も好調に推移しており、そうした税収も活用して、閑散期対策として新たなイルミネーションイベントにもチャレンジしてまいりました。
新年度も手綱を緩めることなく、中長期的な視野も持って、青葉山エリアの磨き上げにより歴史観光、夜景観光の魅力を国内有数のものにするとともに、秋保大滝滝見台などの強い訴求力を持つ拠点の整備や二次交通の充実など西部地域の面的な魅力向上を図ることとしており、宿泊税を有効に活用しながら、観光都市としてのブランドの確立を目指してまいります。
・スポーツツーリズムについて
(議員)
学生や社会人チームが宿泊して合宿や強化練習の拠点として本市を訪れ、利用することも経済効果をもたらす。そのために拠点となる施設が必要となる。今後は宿泊税も活用できる。検討を進めてはどうかと考えるが、所見を伺う。
(答弁)
新年度、スポーツを活用した地域経済の活性化や交流人口の拡大に向けて、プロスポーツと連携した宿泊促進キャンペーンなどを実施してまいりますが、学生や社会人によるスポーツ合宿なども、一定期間、市内に滞在することとなるため、参加者の宿泊や消費などによる経済効果も期待できるものと認識しております。
その拠点施設につきましては、まずは現行のスポーツ施設の有効活用を図ってまいりますが、民間活力の活用も念頭に置きながら、将来的なスポーツ施設のあり方を考えていく中で、幅広い視点で検討してまいりたいと存じます。
・本市の特性を生かした体験型の6次産業化の取組みについて
(議員)
本市の特性を生かして、例えば体験型の6次産業化も有望ではないかと考えるが、所見を伺う。
(答弁)
本市の特性を生かした体験型の6次産業化に向けて、これまで、野菜などの収穫体験イベントを実施してきており、今年度は、新たに秋保地区で開催された収穫体験付きモニターツアーにつながったところでございます。このツアーでは、首都圏の消費者などを対象にぶどうの収穫体験や食事をしながらの生産者との交流などが行われ、参加者からは、仙台ならではの食と農業の魅力を楽しんでいただき、大変好評でございました。
今後とも、仙台の食や農業の隠れた魅力を発掘し、生産地と消費地が近い本市農業の特性を生かして、体験型も含めた6次産業化の取組みを支援してまいります。
・若者の雇用の場としての6次産業化の取組みについて
(議員)
6次産業化した事業を、若い人の雇用の場となるよう育てることも、若者のの地域定着、雇用確保策として有効と考えるものだが、所見を伺う。
(答弁)
6次産業化については、これまで農業者が行う加工や販売の取組みを支援しており、今年度は、観光農園での冷蔵設備の導入を補助したところです。
新年度は、こうした6次産業化に取り組む事業者等と連携し、若者等の就農体験を支援する地域農業人材確保支援事業を実施し、若者の雇用機会の創出と定着化を目指します。
本市農業が若い世代にとって魅力的で、持続可能な産業となるよう、若手人材の確保及び雇用環境の構築に取り組んでまいります。
【特別市について】
・特別市の効果について
(議員)
特別市が実現した場合には、具体的にはどのような効果がもたらされると考えているのか伺う。
(答弁)
政令指定都市は、多岐にわたる事務を担っている一方で、その役割・規模に見合う税財源が配分されていないという課題がございます。
特別市制度は、事務が特別市に一元化されるとともに、市域内の地方税の全てを賦課徴収するものであり、迅速な市民サービスの提供につながるという効果はもとより、東北の地域資源や魅力を生かした取組みを強化し、その成果を東北全体に波及させ、発展につなげることができるものと考えております。
・権限移譲について
(議員)
このほかにも医療政策の権限も県が持っているなど、権限移譲を受けることにより、本市がより主体的に対応できるようになるものがあると思う。特別市が実現するまで、積極的に県から権限移譲を受けることを求めるがいかがか。
(答弁)
市民に身近な基礎自治体である本市が、主体的に判断、決定を行い、迅速な行政サービスを提供することが重要と考えており、今般、県が示す権限移譲の全てを受けることとし、所管局において、その準備を進めているところです。
また、県が示す移譲対象以外の事務についても、他の指定都市の状況などを確認しながら、より多くの権限移譲につなげ、市民福祉の向上に努めてまいります。
・特別市を目指す決意について
(議員)
私も本市が権限と財源をもって東北をけん引するという考えには賛同するものであり、当局には実現に向けて頑張ってもらいたい。今議会、そして今日のここまでの質疑も含めて、改めて特別市を目指すに当たっての決意を伺う。
(答弁)
本市は、観光振興や経済活性化など、東北全体の発展に向けた取組みを進めてきたところですが、東京圏一極集中の加速や人口減少の深刻化など環境は一段と厳しさを増しています。私はこうした状況に強い危機感を抱き、移譲される税財源の下、豊富な地域資源や魅力を最大限に活用することで、これまで以上に東北の各市町村と連携した取組みを強化し、東北の持続的な成長を推し進めるため、特別市への取組みを加速することといたしました。
指定都市市長会と連携した働きかけにより、地方制度調査会が設置され、特別市に関する議論が15年振りに本格化いたします。答申までの限られた時間の中で、本市が目指す特別市の意義を発信し、東北の活性化につながる特別市の実現に向け力を尽くしてまいります。
【複合施設について】
・もたらされる効果について
(議員)
経済的な波及効果については当局が示す47億円に留まるものではないと思っている。観光戦略の視点をもち、様々な事業展開を仕掛けることで、さらなる経済波及効果が得られる可能性があると認識している。改めて、もたらされる効果はどの程度だと考えているのか。伺う。
(答弁)
お示しした経済波及効果は、既存のデータなどを踏まえ試算したものですが、他都市の事例を見ますと、兵庫県立芸術文化センターは年間145億円、金沢21世紀美術館は101億円との調査結果があり、戦略的な事業展開や建築の魅力の活用などにより、複合施設においても、こうした施設に引けを取らない価値や効果をもたらすことができるものと考えております。
本市の都市個性を象徴する多様な資源が凝縮し、今後、複合施設をはじめ、交流人口の増加につながるプロジェクトが進行する青葉山エリアにおいて、エリア全体をステージとした魅力的なコンテンツを展開・発信することで、国内外から多くの人を惹きつけ、本市全体に大きな経済効果を生み出してまいります。
・発信への取組みについて
(議員)
複合施設は、青葉山エリアの中の、人が集う一つの仕掛けである。施設単体だけではなく、エリア全体の将来像、魅力を言葉だけでなく、市民がイメージできるようわかりやすく具体化して発信していくことが重要。
その発信が、市民はもとより、内外へのPRにもなるようにすれば、それが市内外から人や投資を呼び込み、本市の魅力として認知度も高まり、投資を呼び込むことにつながると考える。そうした分かりやすい発信に取り組む考えはあるのか、伺う。
(答弁)
青葉山は、複合施設はもとより2036年に向けた様々なプロジェクトを進めているエリアであり、本市の観光戦略においても、重点的に磨き上げ、価値をさらに高めていくこととしております。
今後、エリア全体の将来像を可視化し、未来の青葉山への期待が高まるような映像コンテンツを作製してまいりたいと考えております。
こうした媒体は、本市の魅力ある姿を国内外へPRする効果的なツールにもなりますことから、企業版ふるさと納税のほか、海外からの支援も含む外部資金の獲得につながるよう、積極的かつ戦略的な発信に取り組んでまいります。
・進化版青葉山ビジョンについて
(議員)
策定当時から状況が大きく変わっていくことを反映した進化版「青葉山ビジョン」を策定し、発信することが必要と考えるが、いかがか。伺う。
(答弁)
令和5年3月に策定した青葉山エリアビジョンでは、複合施設の整備なども視野に、このエリアが都心とともに本市のまちづくりを牽引していくとしており、その大きな方向性は変わらないものでございます。
一方で、複合施設に加え、大手門や屋内こどもの遊び場、夜の観光の魅力づくりなど様々な動きもあり、先ほど申し上げた映像コンテンツなども活用しながら、本市がターゲットとしている2036年における青葉山エリア全体の姿をお示しし、効果的な発信を図ってまいります。
・青葉山エリアについて
(議員)
複合施設を含む青葉山エリアは、これから大きく変わる。仙台・東北の食や物産、文化も楽しめる場として、市民が集い、観光客が訪れるエリアとなる可能性を大いに秘めている。官民連携も含め、このエリアを売り出すことを提案するが、所見を伺う。
(答弁)
複合施設をはじめ様々なプロジェクトを進めておりますが、これらを単体で捉えるだけでなく、いかにして相乗効果を発揮させ、青葉山エリア全体の価値と魅力を高めていくかが問われております。
観光・MICEの拠点としての基盤整備のほか、エリア内を周遊する交通手段や飲食なども含めた憩いの機能など、中長期的な視野のもと、計画的に投資していくことも重要でございます。
宿泊税に加え、民間活力の活用も視野に入れながら、ハード・ソフト両面からの魅力づくりを進め、仙台の都市ブランドを象徴するエリアとして強力に発信してまいりたいと存じます。
・市全体のまちづくりについて
(議員)
仙台・東北には魅力的な原石がまだまだ豊富にある。この資源をどう磨き、トータルプロデュースして東北をけん引していくのか、こうした視点で今後の仙台全体のまちづくりに取り組んでいくことが今後ますます重要になる。市長のご所見を伺う。
(答弁)
本市のこれからのまちづくりを考えるとき、青葉山エリアの価値、魅力を飛躍的に高め、その効果を祭りや食など豊富なコンテンツを有する東北全体へ波及させていくとともに、仙台の都市ブランドとして強力に発信していくことが重要と考えております。
複合施設の整備はその取組の核となるものであり、市民の皆様と培ってきた本市の文化芸術を更なる高みに押し上げ、災害文化との融合により本市にしか産み出しえない新しい価値を発信し、世界へ貢献していくものでございます。
この青葉山エリアから本市の未来を切り拓いていくという決意をもって複合施設の整備を着実に進め、仙台・東北の持続的な発展につなげてまいります。
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