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仙台市役所の所在地の位置について
仙台市役所の所在地の位置について公表されたものとして ㈰「仙台市統計一斑」(仙台市、明治34年) 『仙台市表小路10番地 東経140度52分 北緯 38度16分』 ㈪「仙台の産業と観光」(仙台市。昭和12、13年版) 『仙台市役所の位置は東経140度52分、北緯38度16分当り…..』 ㈫「仙台市政一斑」昭和7年度(仙台市){1,2よりも精密に示す} 『東経140度52分15秒』 『北緯38度15分55秒』 ㈬「仙台市勢要覧」昭和25、26,27年版 『東経140度52分15秒』 『北緯38度15分55秒』 ㈭「仙台市勢要覧」(昭和45年) 仙台市国分町三丁目7番1号 東経140度52分15秒 北緯38度15分55秒 ㈮「仙台市勢要覧」(仙台市制100周年 平成元年) 仙台市青葉区国分町三丁目7番1号 『東経140度52分22秒 北緯38度15分53秒』 ㈯「仙台市勢要覧」(平成2年~平成14年) 『東経140度52分22秒 北緯38度15分53秒』 海抜45m ㉀「仙台市勢要覧2003」(平成15年)~(平成19年) 『東経140度52分11秒 北緯38度16分05秒』 海抜46,07m 以上の通りですが、誤った数値を出しているのに次の記載があります。 ㈷「仙台市勢概要」昭和14年版(仙台市) 『東経140度52分15秒 北緯38度16分35秒』 ㉂「仙台市勢要覧」昭和23年版(仙台市) 『東経140度52分15秒 北緯68度16分35秒』 なお、経緯度の測定法は意外に古くから行われ、幕末の天文学者、武田保勝が仙台の経緯度を調べています。 仙台北極出地高度 三十八度十六分四十六秒小餘九二 {北緯} 一、同西京距経度東 五度三十六分五十七秒小餘六』 {東経} [本子午線と京都としたもの、本子午線をグリニッチとした現在の東経とは違う。]と記録されています。この測定点が何処か不明なので、直接比較はできないが、北緯に示された数字だけを取っても現代のそれに劣らぬ精度が出ています。 今回の仙台市勢要覧の歴史的な経過の調査で、仙台市役所の位置については測量法の改正に伴う表示であると考えますが、経緯度、海抜の高さの記載について説明してください。 我が国では、人口減少・少子高齢化社会の進展に伴い、各地で過疎化問題が深刻化している状況下で、これまでの開発・量産を基調とした行政は、時代に適応しなくなってきています。㈷・㉂の市勢要覧で北緯の数値に誤りがありますが、「割れ窓理論」を安全な街づくりの基本に置いている本市では、各分野において業務の効率化・省力化が急務となり、わが会派の渡辺 博先輩議員が今回の一般質問で環境政策等について提言してるように、市民の目線の実践と前例への挑戦の行政サービス改革推進のためにも、新たな視点、より広域な視点で見直す必要があり、その中で膨大な量の情報を、位置を軸として効率的に管理・活用し、様々な条件を瞬時に比較衡量できる地理情報システム(GIS)を利用して、新たな視点の行政を進めていく必要があると考えます。梅原市長のお考えをお伺いします。 市役所の所在地の位置 議員ご指摘のとおり古くからその精度を高めつつ測定が行われ、市勢要覧等に記載して参ったところでございます。 表記については変遷がございますが、現在の市勢要覧の表記では、東経140º52´11˝、北緯38º16´05˝、海抜46.07mということになっており、これは、平成14年4月1日より、測量の基準が日本測地系から世界測地系に変更されたことにより、国土地理院東北地方測量部に照会のうえ、記載しているものでございます。
地理情報システムの利用 行政が保有する様々な情報を地図上に重ね合わせ、活用していくことは、市民サービスの向上や業務の高度化、効率化を図る上において大変有効であると考えております。 現在、地理情報システムに関しましては、たとえば仙台市の公共施設の位置や概要、あるいは学区境界といった情報を庁内で、さらには市民の皆様と共有できるシステムとして、来年度の稼動を目指し、準備を進めているところでございます。 今後、このシステムを活用することによりまして、事務の効率化と市民の皆様の一層の利便向上を図ってまいりたいと考えております。
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