仙台市議会委員 加藤和彦のHP。活動及びプロフィールなどのご紹介。

仙台復興リポート
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H21.9定例会質疑

頭文

只今野田議長よりご指名をいただきました、市民参加の市政への具体策を提案しつつ前進する会派「新しい翼」の加藤和彦です。

日本国はもとより世界中が混迷、不安定、経済失速とめまぐるしい変化の中で、リーマンブラザーズショックで世界中の経済が破綻の危機に見舞われて生き残り作戦に翻弄され、日本国民は否応なしに古い社会秩序への見直しを迫られ、政権交代による新観点からの政策への期待と不安の中で夜明けを待っております。仙台市民生活は漂う藻草の悲哀を感じつつ大転換の出発点に立たされたと言えます。

はじめに7月26日に行われた仙台市長選挙において、市民の広範な支持を得て奥山新市長が当選されたことに心からお祝い申し上げます。

奥山市長の就任挨拶並びに所信表明について、市長は「市民との信頼」を築くため市民との対話を強調していますが、理念ではなく具体策を話していただきたかった。それは市民の目線とどれほど近いのかを測る尺度でもあるからであります。

「市役所の改革こそが仙台の将来を明るいものにする最初の一歩である」という市長の所信に強く信頼を寄せているものであります。

時代の変化に対応した簡素で無駄のない施策体系の構築、悪しき横並びや縦割り等を排除した組織運営の更なる効率化、多面的な能力と機動性を身に付けた職員への進化の3点の実現を約束されました。歴代市長が約束して果たせなかった市役所改革を大胆に実行してこそ奥山市長の面目躍如たるものがあると信じます。

我々の期待に対して市長の所信をお伺いします。

 

市長の所信

市役所改革に関する所信についてのお尋ねでございます。

厳しい社会経済環境のもと、市民の皆様の思いに応え、暮らしの安心に直結した施策を確実に実行していくためには、本市の経営基盤を確固たるものにする必要がございます。市役所改革は、その第一歩であり、喫緊の課題であると考えております。

このため、私は、これまでの経緯にとらわれることなく、各般の事業の今日的な意味を改めて検証しながら、いわゆる右肩上がりの成長を前提とした施策体系を適切に見直してまいりたいと考えております。また、時代が必要とします新しい取り組みに果敢に挑戦することのできる職員を育成し、市役所組織に清新な風を送り込むなど、先の所信表明において申し上げました3つの柱を基本とする一連の改革を強く推し進めていく覚悟でございます。



作並温泉・地域活性化について


作並地区の地域振興策の経過について

 

仙台の奥座敷と呼ばれ、歴史的知名度も高く湯治効果も顕著で昔からなじみ客が多く、作並温泉は診療所もあり農閑期を中心に利用されてきたが、現在のように交通の利便が高度化すると、行きやすい方に客が流れて作並は取り残され地域の気風も停滞した。

地域振興計画は何度か立案されたが、温泉経営者の昔から受け継いできた伝統的なやり方に固執する感覚が禍して、時代の変化に対応できず取り残されてしまった。また、国道48号線に沿って展開している温泉街のため、奥行きが少なく並べて行くしか施設の新築は難しいので魅力ある計画が立てにくい実態がある。

地域振興の立場から見て、従来の振興策は適切で効果の高いものであったか、当局の見解をお伺いします。

 

地域環境の変化に伴う活性化の気運について

近年仙台と山形との地域間交流が急速に高まり、仙台空港アクセス線の開通による仙山線の波及効果が認識され、快速列車が多数増発されて作並温泉の利用方法が変化してきた。山寺参詣や松島・仙台見物との組み合わせで気軽に家族旅行・少人数のグループ旅行の一部として宿泊が捉えられ、保養とか湯治という感覚は通用しなくなった。

仙台市域の変化も西部への人口拡大が著しく、青葉区では旧宮城町である宮城総合支所管内の増加が顕著である。

活性化に結びつかないが、関山峠を貫通する国道48号線は仙台・山形の交流の高まりと共にトラックなど国道の混雑が激化してきた。特に土日などは数珠繋ぎの状態を呈し通過時間が思いのほかかかってしまう。

こうした変化に伴い、休息形を含めて作並温泉の利用が変化しつつあることは事実である。会社の慰安旅行、社員研修旅行などは昼間の利用となり、宿泊客は減少している。宿泊数の減少はどの施設も頭の痛いところで、その打開のため多様な観光資源をオープンに回遊し、非日常的な時間・空間を存分に楽しめるようにするなど、研究と工夫が求められている。

作並温泉の衰退の回復と利用者の拡大について、当局の御見解をお伺いします。

多様な温泉・観光資源の利用について

単に温泉に入浴・入湯するだけでなく、温泉による治療や療養

のほか地熱エネルギーの多面的利用が「グリーンニューディール」として注目される。地域の集中暖房、温室栽培、温室ガーデン等古くから利用されてきた方法だが、更に付加価値をつけて多様な利用法を考案したい。作並観光交流センター(ラサンタ)での即売もできる環境ができた。

地産地消それもその地での栽培・利用で食膳を賑わしたら宣伝効果も大きいと考える。また近在の農家に契約させて食材を確保するのも地域活性化になると考える。地域の振興は適材適地栽培を基本として、住民が結束して取り組むことが肝要ではないか。温泉の湧出する湯の温度は温室に利用できる程度である。これを使うのは資源の有効活用としては省エネルギーを地で行くようなものである。

地域を広く見て観光道路を整備し、国道48号線を軸として観光計画を提案すれば、その回遊により必要な車道・歩道の整備や観光遊覧バスの配置など新しい名物を創出できると考える。

このような地域開発について当局のご見解をお伺いします。

 

4)奥山市長は就任後の最優先課題としては、保育所と児童クラブの待機児童の問題を解決し、高齢者介護を支える方策を考えたいと抱負を語ったことに関連し、温泉・医療福祉付き高齢者住居施設の建設について数点お伺いします。

更に新しいプランとして新医療福祉システム導入による21世紀         型高齢者住居施設の導入ついて、従来の温泉旅館の施設を利用して満室利用を図る取り組みがある。

旅館として客を待つだけでは努力にも限界があり、それよりも常に満室に保ちながら高齢者福祉施設として全国から入居者を募集すれば、温泉付きの魅力もあり希望者は多数になると考えられる。そこで各保健所からの推薦の形で確実な選考のもと新医療福祉システムでのサービスを加えて、安心安全な余生を送れるようにしたらどうか。そして閉鎖的に滞在するのではなく観光道路を散歩したり観光資源を高度に活用して健康増進を図るようにする。また高齢者施設への転用を軸にコメディカル人材を当地で育てて定住化させる活動や、統合医療従事者を当地に定住させることも健康産業として提供できると考える。

作並健康の里づくりが目指す高齢者住居施設の諸計画

旅館客室利用の快適な高齢者向け居室の創造

旅館としての資源を活かした施設(温泉・食事)の充実

デイサービスの新設

ヘルパーステーションの新設

居宅介護支援事業所の新設

訪問診療・介護(診療所)を準備(コメディカルによる統合医療)

リハビリ対応を準備

終焉の看取りまで揃っている地域づくりをプラニング

地域の環境との同化策をプラニング

このような計画が作並温泉で立てられつつある。地域の活性化につながるのは当然、物流も盛んになり住民の活力の増進に役立つことは明らかである。この計画が実施され「健康の里づくり」が実施されれば「ヘルスタウン」創出となり、街並みも変貌するものと期待される。

この新しいプランについて当局のご意見をお伺いします。

またこの種の計画には1団体の力ではやれることに限界があり、市の助言・支援を求める地元住民が多いと聞きます。端的に言えば建設資金の調達が容易でないこと、これまで旅館経営に費やしてきた経費が直ちに精算できる状態でないことである。市としては何を知りたいか、そして何ができるか、何をするべきか具体的にお答えいただきます。

作並温泉の地域活性化(作並地区の地域振興策)

作並地区では、これまでも、温泉を中心とした地域振興プランが立案されてまいりました。平成6年度には、作並地区整備基本構想を策定し、その後学識者や地元の皆様と共に、同地区の有する資源の分析や整備の方向性について検討を進め、平成17年度に、より具体的な計画として「作並地区振興プラン」が取りまとめられたところでございます。

本市といたしましても、プランの実現に向けて、地域の核となる施設の建設に着手し、昨年10月に、「作並観光交流センター(ラサンタ)」がオープンいたしましたが、今後さらに、これを拠点とした様々な取組が進められることにより、地域振興に大きく寄与していくものと期待しているところでございます。

 

作並温泉の地域活性化(地域環境の変化と利用者の拡大)

ご指摘のように、温泉街を取り巻く環境は大きく変化してきておりますことから、昨年開催の「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン」におきましては、旅行者のニーズに対応すべく、新たな食の魅力や「ノルディックウォーキング」などの体験メニューを創出し、温泉街の更なる魅力向上を図りながら、全国にPRを行ったところでございます。

キャンペーン終了後には、市民の民様の温泉街の利用を促すため、宿泊料金や周辺施設の利用料の割引を行うなど、利用者の拡大にも努めてきたところでございます。

このたび10月からの「仙台・宮城【伊達な旅】キャンペーン」におきましても、利用者の増に向け、新たな観光素材を発掘しているところであり、地域の魅力をさらに高め、積極的にPRをしてまいりたいと存じます。

 

作並温泉の地域活性化(温泉・観光資源の利活用)

作並地区におきましては、観光を機軸にした地域振興の取組みをさらに進めることが大切であり、そのためには、観光関係の皆様や関係機関だけではなく、地域の皆様のご理解とご協力が重要であると考えております。

平成19年6月に、町内会や小学校PTAなど、地域の皆様の参画による作並振興観光協会が設立され、「作並観光交流センター(通称ラサンタ)」を核としながら、地元ならではの工夫を凝らしたイベントを開催されるなど、地域を挙げて積極的に取組んでいただいているところでございます。

今後は、観光と農業など多様な産業の連携などにつきましても、幅広く地元の皆様のご意見を伺いながら、新たな資源の活用を通じて、作並地域の魅力をさらに高めるための方策について検討してまいりたいと存じます。

 

作並温泉の地域活性化(健康の里づくり/本市からの助言・支援)

作並温泉の地域活性化に係る高齢者住居施設についてでございますが、この新たなプランは、国の高齢者居住安定化モデル事業として採択されており、温泉地における地域活性化に向け、観光に加えまして健康や医療の拠点整備を図る、作並地域の有志の皆様による、幅広い街づくりのご提案であり、具体化に向け、引き続き検討が進められると伺っております。

本市といたしましては、こうしたプランに着目、注視いたしますとともに、国の補助事業の一つとして、財団法人宮城建設総合センターを中心とする協議会がこの9月に立ち上げられ、作並地域の活性化を目指す新たな動きもありますことから、こうした様々な動きを踏まえつつ、地元の皆様との意見交換を進め、同地区の活性化につながるよう更に努めてまいりたいと存じます。