仙台市議会委員 加藤和彦のHP。活動及びプロフィールなどのご紹介。

仙台復興リポート
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宮城地区の特色と現状の問題


⑴ 自然に満ちた地域に生きる

宮城地区は仙台市青葉区の中で、他にない特色を備えた将来性の高い地区であると考えます。宮城地区は市街地に比べて面積の広いこと実に区の86%であるため、その緑地の大きさが加算されて区全体での緑地面積が大きいことになります。だから昭和62年合併のとき市から期待されたのが、広い自然を生かした社会福祉施設の設置であった。現在では青葉区の多くの社会福祉施設が宮城地区に集中しているといっても過言ではありません。

この生活環境の良さに目をつけて近年住宅建設が急速に進行し、商業地区の充実に伴い更に急速に伸びています。それが人口増加につながり子育て問題が深刻化している。それは保育所の待機児童数が飛び抜けて多いことでもはっきり分かります。小学校の児童数が年々増加し、昨年、愛子小学校の創立となり、開校と同時にプレハブ校舎の増設も余儀なくされ、更に広瀬中学校のマンモス校化が問題になっています。当然新設を考えなければ解決しないがもう少し先の課題なのでしょうか。

地域の活力のもとは何と言っても教育の力であります。市街地と同じような学校教育でなく地域の特性を生かした学校教育があって、地域の生活を支える住民が力強く育つのであります。

地域住民は学校を信頼し協力して子育てに励んでいます。その親たちが地域の中で自然に触れ親しみ親子で花や野菜を育て地産地消を味わっている。これを健全な子供の成長に生かしてほしい。

市内でも急成長しているこの地域の自然の良さを生かすことについて、総括的に当局のお考えをお伺いします。

 

⑵ 市民の健康増進と生命力維持

次に、時代の要請である「自然とのふれあい」が、前回の議会で申し上げましたように昔から自由に行われてきた地区であること。これこそが将来身近な、環境・歴史・観光を兼ねた地域の発展につながる要素であると考えます。自然が生きている証拠に多様な動植物が分布し人の目を楽しませ、減炭素・地球温暖化防止に貢献しているほかに、イノシシなど有害鳥獣の跋扈に頭を悩ませているのも事実です。

歴史探訪や自然探索会、自然に親しみながらのウォーキング会などは現在の風潮にマッチしており、健康増進と生命力維持に役立つとあってその需要はますます増加する傾向にある。それを奨励し便宜を提供するのが総合支所の役割であります。

これらの点について当局のお考えを伺います。

 

⑶ 地域産業の振興と地区の力

更に分区の必須の要素である地域の原動力となる産業の振興について、これからの時代に委ねる部分が大きいと言うことであります。つまり宮城地区の今後について明確な産業配置の構想が乏しいという現実であります。突き詰めて言えば適当になおざりにされてきたのではないかと考えられる節があります。政令市昇格当初それらしき設計図があったようですが、時期尚早だったのか立ち消えになったようである。仙台圏北部では自動車産業の施設が着々と進出し、間もなくその活性化が現実のものとなる傍らで、その影響も少なく住宅地・消費地のイメージが先行するのでは今後の発展性・活性化にはつながらないと考えます。

宮城地区では、JR仙山線があり国道整備も完備して高速道路も近く交通機関は夜遅くまで運行している。だから地場産業の振興は極めて大事な課題であります。現在の工業立地の地域境界の見直しと将来拡大を期待する地域の候補の選定、農業立地の地域の振興策の確立と交流人口の増加を図る企画、市街地に近い山並みに気軽に出入りできる散歩道の整備、これらを円滑に結ぶ交通網の整備等により、市街地とはひと味違った宮城地区の存在を確かなものにしていきたい。そして旧宮城町が仙台市と合併する際に交わした約束「人口5万人を超えたら分区を検討する」は、平成12年の行政区画審議会の答申により見送られたまま7万人の時代を迎えています。人口はクリアしたが経済力・文化力が伴わなくては分区は成り立たない。

宮城地区の青葉区からの分区について当局の見通しをお伺いします。

宮城地区(自然とのふれあいの教育への活用について)

教育に地域の自然の良さを生かしていくことは、大変重要なことと考えております。市立学校においては、理科や総合的な学習の時間において、地域特有の自然や風土を積極的に学ばせるように努めており、特にご指摘の宮城地区の各学校では、環境学習として、「蕃山」をテーマに学んだり、学校内に田をもうけることにより食育を行うなどの活動を行い、大きな効果をあげております。

また、地域の自然を取扱うだけでなく、地域に暮らす人々との触合いの中で行われる学習活動は、将来の地域を支える人づくりの観点からも重要と考えております。

そういった趣旨で、教育委員会では今年度から「地域とともに歩む学校」をすべての学校教育の基盤に据え、子供たちに、自分たちの住む地域の良さをしっかりと伝えて参りたいと考えております。

 

宮城地区(自然に親しみながらの健康増進事業について)

私からは、自然とのふれあいなど、地域の資源を活かすための総合支所の役割に関してお答えいたします。

宮城地区におきましては、自然探索会や歴史探訪会など豊かな自然とふれあう取り組みが、市民センターのほか、住民の皆様や各種団体により実施され、地域の魅力づくりに貢献をいただいているところでございます。

これらに対し、青葉区宮城総合支所が主体となって、様々な支援を行っておりますほか、区民と創るまち推進事業におきましても、資源の掘り起こしとそれを活用する事業などを住民と一緒になり推進しております。今後とも、地元と共に知恵を絞り、資源の活用による地域の発展に一層の役割を果たしてまいりたいと存じます。

 

宮城地区(宮城地区の分区)

宮城地区は東北自動車道、国道48号線をはじめとする幹線道路、JR仙山線などの交通体系の整備や、周辺の住宅団地の開発などに伴って、商業、物流、工業などの様々な都市機能が集積を進めております。

また、西部地域は、豊かな自然環境と温泉などの観光資源に恵まれた地区であり、本市としても、こうした宮城地区の持つ優れた地域特性を踏まえ、確かな地域づくりを進めていくことが肝要であると考えております。

行政区画の再編については、将来的な人口動向を十分考慮しながら、長期的・総合的な視点で、検討することが必要であり、平成12年の行政区画審議会においてご審議いただいた結果、1区の人口が30万人を超えた時点で、あり方を検討すべきである旨の答申をいただいているところでございます。

こうしたことから、宮城地区についても、今年実施される国勢調査での人口動向を踏まえながら、今後の対応について、見極めてまいりたいと存じます。

 

宮城総合支所の改革(宮城総合支所の機能/環境保護への対応)

宮城総合支所の改革に関するご質問のうち、総合支所の機能及び環境保護への対応についてのご質問にお答え申し上げます。

本市におきましては、これまで、地域の行政サービスを総合的に提供する、地域に身近な行政の拠点として、区役所・総合支所を積極的に位置づけてきたところでございます。

宮城総合支所につきましても、区役所との制度的な違いに基づく組織・権限の差はございますが、基礎的な窓口部門にとどまらず、建設部門や一定の福祉部門を配置しているところであり、政令指定都市移行後の20年間においても必要な見直しを行いながら、概ね適切に機能してきているものと認識いたしております。

これからの地域行政においては、市民との協働・連携のもとに、多様な地域課題に適応した地域づくりが求められてきており、ご質問の環境保護への対応という点につきましても同様の趣旨のご指摘であると受け止めております。従いまして、宮城総合支所の持つべき機能につきましても、このような視点も含め幅広く検討を行ってまいりたいと存じます。