仙台市議会委員 加藤和彦のHP。活動及びプロフィールなどのご紹介。

仙台復興リポート
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山の手新都心構想について


副都心という言葉がもてはやされたのは政令指定都市になった頃、泉・長町・愛子の3副都心構想と仙台港背後地の整備が発表され、それぞれの地域にふさわしい副都心づくりが進展しました。その中で愛子副都心は、地元のOB議員が平成9年第1回定例会の一般質問で愛子副都心の将来の位置づけについて述べております。愛子副都心は百年の杜構想のモデルである仙台の山の手を目指すとして、自然との共生・特色ある副都心機能集積と街づくり・住居と教育環境の特性、仙台圏の次の世代を担うリーディング産業創出拠点づくりとして、仙台市の将来的産業立地の構想・産業振興の拠点づくり、上愛子地区の市街化区域を拡大し、愛子副都心と泉副都心を結ぶ外外環状道路の整備と機能拡充などを提言しております。

それが今、山の手新都心構想に脱皮して具体的な課題の解決を迫られております。山の手新都心とは、私が構想を練ったら宮城地区の先輩議員が提唱した地域と重なりますが、愛子副都心構想を引継ぎながら新しい要素として仙台市天文台・愛子小学校の設置、過大規模の広瀬中学校の分校化、全市施設の建設によるスポーツ振興の拠点づくり、錦ヶ丘団地が巨大化していくのに備えて将来の団地内教育環境整備設計、総合医療施設の設置などを加えて青葉区から広瀬区が分区したとき、中核となる地域を形成するのが山の手新都心と構想して名付けたものであります。

更にその西に隣接する工業団地の拡張と活性化を図り、(仮称)松原駅の設置を目指し、山形から国道48号・愛子・赤坂・みやぎ台を経て泉中央に至る新道路建設などを含んで、広瀬区を見据えた大きな設計図を描いております。

 

⑴ 山の手新都心の目指す姿について

宮城総合支所を中心に広瀬文化センター・宮城保健センターと行政・文化・保健福祉分野を一カ所に集めた上、愛子小学校の開設で教育分野が加わって厚みを増してきました。それと並行してスポーツ施設の充実、中枢医療施設の建設と各クリニックとのネットワークの構築が重要であると考えます。

急激に人口増となった錦ヶ丘団地や上愛子地区では、地域のコミュニティづくりは重要で、スポーツ活動はその一つとして取り組みやすい方法であります。市はそれに先立ち平成62月に「仙台市スポーツ施設整備基本計画」を策定し、市民が生涯を通じて気軽に楽しくスポーツに親しむことができるための、各種スポーツ施設の整備を進めてきました。

そこでこれから本当に新都心らしくするには、全市施設として位置づけられる総合アリーナを建設して国際スポーツイベント・全国競技大会などのスポーツ振興の基点にするほか、コンサート・コンベンション等多目的使用が可能な施設を錦ヶ丘一丁目と宮城総合支所の東方・南方に挟まれた地域に導入するのが最適であると考え、提案します。これによってこの地域は完全に山の手新都心としての機能を十分に発揮できる地域を構成することになります。

加えて、この地域は仙台市内から国道48号バイパス1本で迷いなく分かりやすく到着でき、また東北自動車道仙台宮城インターチェンジに近く、全国及び外国から集まりやすい最適な地域であります。

この提案で提起している山の手新都心づくりについてご当局のお考えをお伺いします。

 

⑵ スポーツイベントを生かした観光行政について

現在では大型バスに必要な資材、機材を積んで団体で移動するタイプの移動方法が常態化し、広い駐車場を確保できるこの場所は、うってつけの会場と言えると考えます。子供達の大会となればそれに付き添う関係者の数を考えると子供の数の何倍かになると考えます。大きなイベントに付きものの宿泊地として、市内に大ホテル郡がありますが、できれば温泉で体を癒すことを求められます。作並及び秋保の2大温泉地があり客室にも余裕を持ち、何不自由なく連泊可能なだけでなく、更に仙台市天文台・斎勝沼公園・定義・ニッカウヰスキー工場・秋保大滝など、観光・見学・体験などのできる名所が数多くあり、これらを結ぶ道路の整備が進めば、誰しも喜ぶ旅行ができるものと確信します。これによって地元に活気と経済効果が上がることは請け合いであります。

したがってそれの受け入れ体制づくりも計画していかなければならないと考えております。

当局ではこうしたことは前もって織り込み済みであると考えますがご高見をお伺いします。

 

⑶ 総合医療施設の建設と医療体制づくりについて

錦ヶ丘団地を始め区画整理事業に伴う宅地造成による住宅建設は眼を見張る速度で進行し、住居地域の形成は急速に進行しております。商店街も大型店舗を始め特色ある店舗が開店して活性化しており、さまざまな科のクリニックが林立し、医療関係も住民にとって便利な地域になっております。そうなると、山の手新都心を締めくくる総合病院の建設が待たれることになります。場所としては愛子バイパスと秋保温泉愛子線の交差点付近が候補地となります。そして総合病院と各クリニックが提携して患者の診察に当たれば、

市中心部まで行かなくても受診でき、総合アリーナでのイベントなどにも迅速に対応できます。住民の側では交通費の節約で家計に貢献する部分が見えてきます。

この点についてさまざまなご尽力いただくことが多いと考えますが、当局のお考えをお伺いします。

 

⑷ 総合アリーナ建設の影響力と子供の成長について

総合アリーナの存在は子供達の成育に非常に大きい刺激となり、希望の星となることでしょう。全国から集まる子供達や諸外国の子供達とのふれ合いを通して、利用参加する市内の子供達の伸びようとする意欲を高めることは当然として、やがて目指す活動分野を見つけたり憧れの人物を見出したりで、山の手新都心の持つ意義が子供達に自然に分かり郷土愛の心も育つものと期待しております。

更に付加価値をつける意味で、現在松原地区にある「宮城広瀬総合運動場」を総合アリーナの東側に展開する地域に移動すれば、スポーツ環境の整備が完成するのではないかと考えます。現在の施設は既に30年以上経過して老朽化しており、いずれ改修しなければならないので、経済効果も考慮しながら総合的に取り組むよう要望します。

現在から将来に向けた山の手新都心の構想について、特に私案で提言している施設について当局の構想を是非お聞かせください。

山の手新都心構想について

(提案に対する所感について)

ご指摘の愛子周辺地区につきましては、従来の副都心の構想が環境や財政などの制約が増す中、現総合計画におきましては、本市西部の生活拠点機能などを担う地域中心拠点と位置づけておるところでございます。高い交通利便性や恵まれた自然環境などの地域特性を生かしまして、この間、駅前広場をはじめとする交通結節機能や全市的な生涯学習施設整備など、計画的な市街地形成が進み、近年の人口増加につながっているものと考えております。

新総合計画におきましては、人口減少や財政制約の高まりなどを踏まえ、地域特性や既存資源を生かしたまちづくりを重視すべきと考えており、各拠点につきましても、それぞれの地域の成り立ちや今後の見通しなどに応じた都市機能のあり方について議論され、適切に位置づけられるべきものと認識いたしております。

このような視点から、お話をいただきました新都心構想はこの地域の発展に向けた長期的な展望に立ったご提言と受け止め、今後、新総合計画の区別計画に係る地域の皆様のご意見なども踏まえながら、この地域のさらなる発展を目指してまいりたいと考えております。

 

(スポーツイベントを活かした観光行政について)

スポーツイベントは、開催される期間や参加人数にもよりますが、コンベンションと同様、地域経済への効果が期待できるものと認識しております。

秋保・作並温泉は、大型バスの駐車スペースの確保など、スポーツイベント開催に当たっての宿泊条件を満たしており、団体客が減少する中、こうしたイベントによる交流人口の増加は、地域の活性化の点からも、有効であるものと考えております。

そのようなことから、スポーツイベントの誘致策やスポーツイベントに対する、観光面からのサポートのあり方などにつきまして、スポーツ担当部署と連携しながら、こうした取組みが観光客誘致策のひとつとなるよう、検討してまいりたいと考えております。

(総合医療施設の建設と医療体制づくりについて)

青葉区愛子地区における総合医療施設の建設と医療体制づくりについてのご質問でございますが、市民の健康や命に関わる医療については、病院と診療所が適切な連携を図ることが、今後、ますます重要になると考えております。

宮城県の地域医療計画におきましては、仙台市を含む仙台医療圏では、既に基準病床数を超えておりますことから、原則として、医療圏内における既存病院の移転新築に限り、可能と考えられます。

今後とも、病院移転等の動向の把握に努めると共に、そうした動きがありました際には、関係部局と協議しながら、適切に対応してまいりたいと 存じます。

 

(総合アリーナ建設の影響力と子供の成長について

宮城広瀬総合運動場の改修と総合アリーナの整備に関するお尋ねでございます。宮城広瀬総合運動場には、開設から30年を経過した施設もございますが、これまでも必要に応じて設備の更新、修繕等を行ってまいりました。

今後も、適切な運営、保守管理を行い、施設の長寿命化を図りながら、安全で快適な施設の提供に努めてまいりたいと考えております。

また、総合アリーナにつきましては、将来の課題であると認識しておりますが、今後の進め方については、財政状況など様々な視点からの検討を深めていく必要があると考えております。