仙台市議会委員 加藤和彦のHP。活動及びプロフィールなどのご紹介。

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将来的産業立地の構想・産業振興の拠点づくり


仙台市の工業地域はごく限られた地域にしか存在しておらず、地域の特性を発揮して活気の漲る地域形成になっているのであろうか、青葉区に工業地域はあるのか、辛うじて宮城地区に優れた集団がありその地位を誇っているのが現状ではないかと考えます。

将来宮城地区が区制施行となった場合、有力な第2次産業を基盤として財政を構成するのが区の活性化につながることを思えば、何としてもこの松原工業地区を拡張し発展させなければならないと考えます。

松原地区には昔、青森営林署の苗圃があり植林事業が盛んな頃は大きな役割を果たしていたが、その使命が果たされると国有地の拂下が行われ、宮城町時代に工業団地となり市街化区域の西端に接していて、東北自動車道仙台宮城インターチェンジから約5分という立地の良さから精密機械・半導体・光ディスクなどの有力な企業が進出しています。

 

⑴ 松原地区の産業開発構想について

平成92月定例会において地元のOB議員が愛子副都心西部地域に高度情報化・先端産業化の促進を図るため、情報関連産業を中心とした開発地域、医学・エコロジーと工学の融合を目指した新技術・ソフト部門の開発地域の整備を呼び掛けております。

その上で、産・学・官連携に住民参加による機能発展を唱え、行政・事業所・学校・家庭をネットワークで結び、最新の情報がタイムリーに得られる社会となることを予測し、職住接近型の研究学園都市の整備を呼び掛けております。

東北大学・仙台高専という学術の条件に恵まれていることに、市当局も市民も意識しながら工業地域の発展を考えることが求められております。そうすると、工場の立地に必要な面積を確保するために、「宮城広瀬総合運動場」を移転し、総合アリーナの建設地域一帯と入れ替えにしてはどうかと考えます。

この産業開発機構は相当練りに練ったものと考えますが、当局のお考えをお伺いします。

 

⑵ 道路建設の産業発展と地域活性化への貢献について

産業開発の先には利用者の増加による(仮称)松原駅の実現や、泉中央と愛子を結ぶ外外環状線の結節を重要プランに位置づけて、山の手新都心のみならず、その近接地域の発展を計画することが求められております。山形から国道48号線を通って泉中央に至る路線は、そこではむしろ国道457号よりも便利で優れた道路になることが予想され、地域開発に大きく貢献すると考えます。

(仮称)せんだい都市交通プラン及び都市計画道路網見直しによる「新たな幹線道路網」、「総合道路整備計画の策定方針」によれば、愛子から赤坂・みやぎ台を経て泉中央に至る路線については考慮されていないと考えられます。これらの諸計画は見直しの時期が来るので、その時期まで待つしかないが、宮城地区のような新しく発展する地域に夢と希望を与えるような市の道路整備計画であってほしいと考えます。

道路の維持か廃止だけでなく宮城地区では新たな改良・建設が必要な地域があることについて当局のお考えをお伺いします。

将来的産業立地の構想・産業振興の拠点づくり

(松原地区産業開発構想について)

松原工業団地におきましては、研究開発機能の集積を目指し、誘致活動を行った結果、最先端の半導体関連の研究所などが立地しており、現在は殆ど空きのない状況にあります。

ご提案のございました松原工業団地の用地の拡張等につきましては、最近の誘致対象となりうる研究開発型企業の立地動向を分析いたしますと、オフィスビルへの入居による拠点設置や、本市近郊の用地価格がより低い地域への進出といった需要が大きいため、厳しい状況であると考えております。

本市といたしましては、既に立地した企業が引き続き最先端の研究開発に取り組めるよう、産学連携の推進など継続的な支援に努めつつ、松原工業団地を含め、宮城地区の産業振興に取り組んで参りたいと考えております。

 

(道路整備計画について)

道路整備についてのお尋ねにお答えいたします。

これまでの道路整備におきましては,安全・安心の確保など,地域の生活道路の整備をはじめ,産業の発展や地域活性化など,本市の発展に寄与する骨格道路の整備を進めてきたところでございます。

ご提案の道路を含め,宮城地区における今後の道路整備につきましては,様々な社会情勢や地区の将来像を見据え,都市計画道路見直しの指標なども参考にしながら,検討してまいりたいと存じます。