イノシシ対策強化費1791万円について 以下数点伺う
1 ここ数年、秋保・宮城地区・泉では、イノシシ・ニホンザル・クマ・ハク ビシンなどの野生動物が多く、出没し地域の農作物被害や地域住民を脅かし ています。特に、イノシシは平成18年度から毎年、被害件数、被害面積、被害額は増加し、
①平成21年度は被害件数 413件 被害面積 758(a)猪捕獲頭数 25頭(そのうち青葉は16頭) 被害額 446万円だったが、 平成22年度はどうだったのか?
②そのうち 青葉・泉区役所、宮城・秋保総合支所管内の各被害状況は? ③23年9月現在の被害状況は特に秋保・宮城総合支所管内は?
④ちなみに、22年度の熊、猿の被害件数・捕獲数・被害額は? 今年から、県の環境税導入で野生鳥獣適正保護管理事業が実施され、仙台市は導入されてませんが、この事業を適用されるように県に要請し、野生動物対策をテコ入れするべきではないか?
⑤当局の説明から考えると有害鳥獣対策は主体にはイノシシ対策が重要視 しなければならない。 当局の調べでは、熊・猿・猪の出没報告数が21年度726件、22年度725件、被害額は合計で21年度516万円・22年度672万円と伺っていますが、実際にはもっと多くの被害が拡大していると考えます。 被害の場合は経済局、無害の場合は環境局が対応していますが、今まで、どのような対策をしてきたのか? また、各区の防除の特色について伺う。
⑥野生動物の被害が1件の場合は、当局は話を聞くだけで、5件の場合は被害処理にあたる。30件になってようやく防除方法を講ずる。特に防除策として、電気柵やワイヤーネットなどが主だったが、防護柵の助成制度を活用した実績を伺う。
⑦22年度の国の補助率は55%で23年度は100%と伺ってますが、引き上げられたのはどういう理由なのか?
⑧太白区の秋保では、個人負担による電気柵をしていると聞いている。 地域で協力し、国の補助採択事業の防護柵の設置が出来ない原因は? ⑨宮城地区は、農作物有害鳥獣対策協議会・猟友会・JA・地域の生産組合・仙台市が協力して、数年前から国の補助採択事業で防護柵を実施して、それなりの成果を上げている。 秋保でも宮城地区に学びながら、地域の防護柵を積極的に進めたらどうか?
⑩泉では、被害は比較的少ないが、今後を考えて、この国の補助制度を進めてはどうか?
⑪農林水産省は宮城県のイノシシ北上をギリギリ抑える施策を講じているが、野生動物に被害にあい、耕作放棄地のような場所に防護の網を設置しているところもあるようです。効果のあるきちんと対策を指導しなければならないと考えますが如何か?
⑫ 宮城地区では芋沢奥武士・青野木でもイノシシの被害が深刻になっているが、この地域の防護柵の設置の計画はどうなっているのか? (青野木は来年度計画している)
⑬青野木については、今年度は前倒しして、実施できないのか?
⑭仙台の南西(茂庭・秋保)・西部(宮城地区)・北西(根白石)の山岳地帯の野生動物が多数出没し、農産物の被害や人里の住民を脅かしている。野生動物生態や農作物被害対策として宮城総合支所では嘱託職員を配置し、関係団体(県・宮城・野生動物保護管理センターなど)の指導を受けながら、積極的に現場に足を運んでるようだが、具体的にどんな作業を行なっているのか?
⑮ 宮城・野生動物野生管理センターでは、モニターテレビで監視して、市内に出没している状況をネットで知らせて、情報の共有を行なっている。仙台市は、ふるさと雇用再生特別事業でイノシシについては昨年と今年の2年間、クマは今年の1年間を委託している。 猿・熊は30年、猪は15年の寿命だと言われている。 この寿命を考えると、たかが2年間の調査委託だけでは効果は上がらないのではないか。宮城県・仙台市の農作物有害鳥獣対策協議会の関係もあるが、仙台市は独自の制度を設け継続して調査依頼したほうが良いのではないか伺う。
⑯このセンターでは今年は山の栗が豊作で、熊や猿や猪が人里にあまり降りて来ない、更に放射能の影響で、猟友会のイノシシ捕獲が今年は前年度に比べて減少するだろう。そうすると猪の繁殖が著しくなり、全国的なナラの木枯れの影響を受け、今後は農作物の被害が増大する可能性が高いと警告している、今から積極的に野生動物対策を講じて行かなければならない。如何か?
⑰報道によると、宮城県は8月19日、県猟友会の会員が捕獲したイノシシの肉から、暫定規制値(1キロ・グラムあたり500ベクレル)を超す1キロ・グラムあたり2200ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。 イノシシ肉は市場に流通していないが、県は野生動物の食用摂取を控えるように呼びかけている。発表によると、イノシシは8月7日に同県南部の角田市で捕獲され、同会が8月16日に検査機関に検査を依頼した。 仙台市では捕獲した野生イノシシの検査はしているのか?
⑱イノシシだけではなく、ニホンザルやクマ・ハクビシンなどの野生動物は主に南西・西部・北西地区での出没が多く、被害が増えている。現在、区・総合支所が市民から最初の相談・通報窓口となって対応しているが、対策は個体数調整の環境局と農作物被害の経済局に分かれている。より迅速、効率的な対応するには、宮城総合支所の中に組織を1本化し、地域の課題は地域自ら解決策を見出していくことが求められ、積極果敢に取り組んでいくことが重要ではないでしょうか。 また、被害対策も大切だが、自然と共存できる地域づくりの観点から野生 動物を自然の山に帰す方法も考えるべきではないでしょうか。山に実のなる 木を植えて動物との共生を図るべきであると考えます。西部地域では、ナラ・クヌギをはじめ薪炭に適した樹種を手入れし、動物たちにも餌を与える作業を積み重ねてきた。今後はこの例を参考に鳥獣の餌を作り自然を呼び込む計画を立て、山林経営マップで確認しながら、国・県・仙台市と協力しながら実行してほしいと考えますがいかがでしょうか?