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学習への集中力について
自らの経験や視察、資料、各種の情報等を総合して、子供が学習に熱中している場面をまとめてみたところ、次のようになりました。 ㈰ 基本的に学習教材に好奇心と興味関心があり、以前から学習しようと思っていたとき。 ㈪ 先生と児童生徒の間の信頼感が強く、受け入れようとする心が大きく開いているとき。 ㈫ 心身の健康が充実していて、学習意欲と万物に対する好奇心が強いとき。 ㈬ 自分の向上目標が明確であり、それに向かって必死に迫ろうという意欲が強烈なとき。 ㈭ 遊びの誘惑や教材から離れた事柄に興味を引かれるが、自己統制力で否定して学習しようとするとき。 ㈮ 予習復習が十分で、学習に取り組む心構えができているとき。 ㈯ 学習の仕方が身に付いていて、指導に適切についていけるとき。 ㉀ 子供自身が学習に先が見えてきて、途中で止められなく なっているとき。 このことについて当局のお考えをお聞かせ願います。
(2)子供の学習の型についてお伺いします。 学習する子供の心の中で、考えていることを型として分類すると次のようにまとめてみました。 ア 追随型 子供の知識、能力をこえた学習内容であるときは、ノートに書き留めたり、頭でまとめたりしながら先生に従って学習する。 イ 陶酔型または熱中型 授業が面白くて学習に熱が入り、その授業に熱中して学習したり授業の中に融合したりする。 ウ 独想型または独走型 先生の授業の中からヒントを得て自分流に別の教材に惹かれて考え、ほかの級友に構わずに学習を進める。 エ 検証型 授業に出て来る教材は兄や姉から教えられまたは自学で学習済みで、先生が正しく教えているかどうか資料と照合して検証する学習をする。 オ 我慢型 授業について行けないとか興味がないとかで、自分としては授業を受けたくないが、形だけ参加している。 カ 逃避型 我慢型の亢進した状態で何とかして授業から逃げ出したくて、私語やいたずらや立ち歩きなど全体の雰囲気を壊してしまう。 多少具体的だと考えるのでそれに対応する学習指導のあり方について参考にしてはどうかと提案します。 このことについて当局のお考えをお聞かせ願います。
(3)集中力の持続についてお伺いします。 少年老い易く学成り難し(朱熹)とか若いときの苦労は買ってでもせよ(倫言集覧)とか鉄は熱い内に打てとか継続は力なりとか好かば心得よ(毛吹草—松江重頼偏)、と諺に多く取り上げられるのが学習における集中力が途切れないことで、これが大事だと誰もが認めています。 それならばその反対の「飽きる」ことについてはどうか。好き易き者は飽き易しといって飽き易い型について諺があります。移り気の激しい子供は少なくありません。先生から見ても社会から見ても、能力がありながら惜しい存在だと思う子供は、少しかじってはすぐに別の方に興味を示す。これにはそれ相応の理由があると考えますが、その詮索は専門家に任せることにして、私の経験から言えることは、体力の続かない子供にその傾向が見られる。心身の鍛錬といいますが、体を鍛えて持続力を蓄えることは心身の素地づくりであり子供にとって学習に欠かせない要素であると考えます。 このことについて当局のお考えをお聞かせ願います。 学習への集中力(子供が学習に集中する場面/学習の型) 子供が学習に集中する場面と、学習の型についてのお尋ねにお答えいたします。 ご指摘のように、子供が学習に集中する時は、子供の学習意欲の強い時や、先生と児童生徒の信頼関係が強い時などであろうと考えられます。また、子供達の学習の型についても、その性格、学習状況、成長具合等の差からさまざまであろうと考えられます。 ご指摘いただいた視点を大切にして、子供達一人ひとりの状況を見極めた上で、個に適した指導を行うことが大事だと考えます。 今後とも、学校現場において、子供達の学習意欲が向上するような指導を心がけたいと考えております。
学習への集中力(体力、持続力の鍛錬) 体力、持続力の鍛錬についてのお尋ねでございます。 子供達が、学習における集中力を高め、それを維持できるようにすることは、確かな学力を育成する上で必要不可欠でございます。 また、体力は、活動の源であり、学習意欲や集中力の充実にも大きくかかわっていることから、心身を鍛練し、体力を向上させることは極めて重要なことであると考えております。 |