仙台市議会委員 加藤和彦のHP。活動及びプロフィールなどのご紹介。

仙台復興リポート
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自動車工業技術者の養成について


1)近年の学生の進学希望学科は、工業や理学から離れていく傾向が強いといわれております。3kとかいう忌み語が流布し、戦後の日本の復興に果たした工業技術者の高齢化と相俟って、工場を支える技術者の不足が心配されます。折角優良企業が進出しても、将来性の高い若者が定着しないと、関東自動車工業社長の談話(平成20213日、全国紙)「東北は都会のにぎやかさと違った、緑豊かな環境でものづくりができる。人的資源や、地域の理解・支援がある」と話した言葉が宙に浮いてしまうことになると思います。これは私一人の杞憂でしょうか。当局の御意見をお伺いします。

2)セントラル自動車などをはじめ、これから各種の企業から新卒者や現役の従業員の求人が寄せられた場合、直ちに対応できる人材の情報を蓄積できる体制づくりが必須の課題となると考えます。前述の「作業現場を避ける傾向」に歯止めをかけ、汗して働く生き甲斐を求める人材の育成が必要と考えます。その中に「ひらめき」を感じ新しい考え方による新しい道程を歩む、例えば田中耕一さんのような人材が育つことを期待しております。

司馬遼太郎は著書「街道を行く」の中で、旧仙台藩は政宗公以来の新田開発で百万石を超える豊かなコメ産出大国となったが、歴代この沃土の上に安住し、他藩が苦労した殖産興業の努力を怠ったことが停滞の原因と指摘しております。「沃土ノ民ハ材ヒズ」(使いものにならない)『金言童子教・勝田祐義』の語は我々の耳に痛いところです。

私達にはどうもこのDNAがはびこっているのではないかと感じております。ここからは先は教育の領域で質問させていただきますので、当局のお考えをお伺いします。

セントラル自動車の進出(若者の理科離れの傾向について)

将来の産業の担い手としての,理数系の好きな子供の育成についてのお尋ねでございますが,ものづくりに関する産業の立地を促進するにあたっては,それを支える人材の育成が必要不可欠であると認識いたしております。そのためにも,小さいうちから科学に対する興味・関心をはぐくんでいく教育の充実が大切でございます。

仙台市教育委員会では,理科教育の充実に向けて,東北大学と連携し,小中学生を対象としたサイエンススクールを実施したり,科学館や天文台での学習を行ってまいりました。さらに来年度は,小学校に理科支援員を配置し,理科教育の活動の活性化を図るほか,地元企業と市立の工業高校の連携等により,次代のものづくりを担う人材の育成を図ってまいる予定でございます。

今後とも,ものづくりに興味をもち,科学的な思考力をもつ児童生徒の育成に努めてまいりたいと考えております。

 

人材育成について

ものづくりに対する気概や情熱をもって取り組む人材の育成についてでございますが、現在、高校生の製造業でのインターンシップを促進するための事業を進めているところでございます。さらにカーエレクトロニクス技術者の養成を目的として産学官の連携のもと設立された「みやぎカーインテリジェント人材育成センター」において、電子制御などの研修が新年度より本格的に実施される予定でございます。

さらに、こうした人材育成事業を通じて製造業で働く資質を備えた人材の養成を進めつつ、今後、製造業への従事者が増えていくことにより、ものづくりに対する気概や情熱を持つ風土が、この地域にも徐々に醸成されるものと考えております。